一日読書で過ごす

 では今月届いた書籍の中からいくつか。
生命誕生 地球史から読み解く新しい生命像
 従来の生命起源に関する説は、当時の大気成分と考えられるものに電気エネルギーを加えたものだったり、宇宙起源だったりといくつかアイデアが出されてきた。
 本書ではそれらを科学的に否定し、生命起源を考える上では地質学や化学などジャンル横断的な考え方が必要であるとした上で、従来にない、その上で科学的に説得力のあり、また自然な展開が可能な説を展開している。その内容は本書を読んでもらうとして、しかし残念ながら生命を生命たらしている最大の機能、つまり自己複製の能力の獲得については未だ課題として残されているとして明確な論理展開まではなされずにいた。生命の素までは複数の説が辿り着くことができたが、それが生命になるという、最後の一段はとてつもなく高いということか。

宮脇俊三鉄道紀行セレクション
 初めて氏の著書「最長片道切符の旅」を読んだのは確か小学生の時だったか。小学生故に鉄道旅などそうそうできる身分ではなく、氏の作品に全国の鉄道情景を思い浮かべて楽しんだものである。思えば大学生以降の自分の旅スタイルに少なからず影響を与えていたものと思う。マァ私には氏のような一般人でも楽しめるような紀行文は書けないがな。
 ところで、氏の海外旅行作品は実は読んでいなかったのだが、このインド旅行編に同行の編集者として出てくる野生時代の高柳君って、ひょっとしてあの未来人では…?!思わぬところで懐かしいキャラに出会ってしまった。

ヤマノススメ 6
 読み始めて、5巻を読んでいないことに気がついた(笑)
 ちなみに、西武電車の車内には早速中吊り広告が掲載されていた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。