見せ場は初回だけしかなかったのか。ずるずると失点する上こちらはチャンスであと1本が出ない。結局いいピッチャーは初回の立ち上がりを叩くしかないのだが叩ききれないのが今のマリーンズか。
さて、今地元のベイスターズが絶好調だ。観客動員も増えている。これはいずれもたまたまではない、ベイはここ数年(言ってしまえば中畑監督になってから)一貫して猛練習による各選手のレベルアップによるチームの底上げを計ってきていた(その様子はtvkのニュースなどで随時確認できた)。で、観客の方はこれまでそういった選手の成長を見てこれた訳だ。努力と勝利、先日の荒木飛呂彦先生の本ではないが少年マンガの王道のような筋書きである。こりゃ観客が増えるわな。
一方我らがマリーンズはどうか。個人的な考えではあるが、監督の種類として今ある選手を活用してゲームを組み立てていくタイプ(バレンタイン監督とか)と、チーム力を上げるために必要な戦力を育てていく(あるいはよろしくはないが集める)タイプ(今回の中畑監督などね)がいるかと思うのだが、現状はまずチームがどっちの方向に向かっているのかわからない。
最近毎日のように打線が変わっているがこれもバレンタイン時代のようにデータに裏打ちされたものなのかといえばそうではなさそうだし、じゃあ荻野や鈴木大地などをワンランクレベルアップさせる、あるいは中村を先発として固定して育てていくようなことをしているのかというとそうでもない。
まず必要なのは方向を定めることだ、そして観客に何を見せようとするかだ。
実はこのゲーム見に行こうかと思ったのだが、これなら行かなくて良かったというもの。そぅ、こんな風にファンをほっとさせちゃうようじゃ客は増えないわ。