** 四国旅行 **



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 2003年の九州旅行以来、行った事のないない都道府県が四国の3県になりました。かねてから四国を制覇したいと思い、2005年のG.W.にと照準を合わせておりました。春コミ(2005.03.14.)で、クマ三郎君の同僚である あいあんさんが、ちょうどG.W.に四国に行くということが分かり意気投合(?)、今回の旅行の実施と相成りました。

基本コンセプト(私の)は、
・四国JR線乗りつぶし
・できるだけ(最低午前午後)撮影を行う
・できるだけ駅弁を買えるようにする(笑)
となりました。


   それで、行程はこんな感じに。

   
0日目28(木) 東京23:00(23:12)→23:25(23:36)横浜23:26(23:37)−(銀河)→
1日目29(金) −(銀河)→7:18大阪7:46−(新快速)→8:46姫路9:12(9:15)−(こだま641号)→9:48(9:51)岡山10:03(10:07)−(マリンライナー19号)→10:42(10:46)坂出10:53(10:55)→12:30(12:33)今治12:53(12:55)→13:32(13:34)大浦[撮影]14:06→14:43今治14:53(14:59)→16:38(16:43)児島16:45→17:10多度津17:20→18:10坪尻19:03→19:35琴平20:00→20:41高松 高松泊
2日目30(土) 高松6:47→7:49海岸寺[撮影]8:46→9:36高松9:47→10:56徳島11:10→11:44鳴門12:06→12:27鳴門公園13:21→14:35徳島14:54→16:19海部16:24→19:07阿波池田19:12→20:25高知  高知泊
3日目1(日) 高知5:27→6:41土佐北川7:14→8:21高知9:00→9:52桂浜10:35→11:00はりまや橋 高知市街観光 高知13:26→14:27窪川14:37→17:01宇和島[駅弁]18:01→19:16松山 以降道後温泉 松山泊
4日目2(月) 松山6:06→7:04串8:54→9:12高野川[撮影]9:38→10:30伊予大洲10:35→11:00伊予市[撮影]11:57→12:07松山12:15→14:19丸亀14:31→15:07阿波池田15:30→15:50小歩危[撮影&温泉]19:41→20:01阿波池田20:35→21:21坂出21:44−(サンライズ)→
5日目3(火) −(サンライズ)→6:44横浜6:45→7:08東京

凡例; →:普通列車  →:新幹線  →:特急列車  →:寝台列車  →:バス





0日目(4/28・木)
1日目(4/29・)


 さぁ、四国だ!と出発したのですが、この日は列車の遅れが付きまといました(まぁ許容範囲内でしたし、事故ではないので問題ないのですが)。まず寝台急行銀河が遅れました。12分遅れの23時40分横浜で銀河に乗り込み、あいあんさんと車内で合流。一路西へ。大阪で新快速、姫路から新幹線で岡山へ。ここで新幹線が3分遅れる。岡山から(4分遅れの)マリンライナーで7年ぶりの四国上陸を果たしました。あいあんさんとは宇高連絡船に乗ることと琴電を撮影する為、本四架橋手前、茶屋町で別行動となりました。

 四国上陸後、予讃線を松山方面に西に進み、予讃線の名撮影地大浦駅にむかいました。途中今治で駅弁購入、今治から普通列車に乗り換え、30分程で大浦駅に到着しました。ちょうど駅で特急とすれ違いだったので、着いたらすぐに撮影となりました。駅撮り後、撮影ポイントへ。みかん畑の上が目指す撮影場所、駅からも見える場所だったのですが、みかん畑といえば急坂。「どうしてこうみかん畑というのは急傾斜の山に作られるのだろうか?」と思いつつ、ふうふう、言いながらの山登り。以前、静岡県のみかん畑に撮影しに行った時も同じことを考えていたなぁ、と思い出す。しかし、今回は駅から7分と思ったより早くポイントに到着し助かりました。
 撮影ポイントは、小高い丘から海を俯瞰する場所だったので、眺めは最高。気分も高まり、瀬戸内海をゆく多く船と特急列車という写真が撮れました♪

 大浦駅を後にして、今回の目的の一つである四国JR線乗りつぶしを完全なものとするため、瀬戸大橋渡り直す・・・が遅れ7分となり、予定時間ぎりぎりで四国に戻ることに(後にこの渡り直しはしなくてもいいことが判明(汗))
 この日の最後の目的地土讃線にあったので、多度津で列車を待ちました。その間、讃岐うどんを食べました。駅うどんでも十分美味しいのが讃岐うどんの魅力ですね。また、駅のうどん屋さんにこんなものが。東京で大ヒット? こういう宣伝文句も地方ならではですね。

 多度津から土讃線の普通列車で坪尻駅へ。多度津から約50分そろそろ到着という頃、トンネルを抜けたらいきなり駅を"通り過ぎ"てしまいました。やがて引込み線に入り、駅ホームのある引込み線に進入して無事駅に降り立つことができましたが、そう、ここはスイッチバックすることで有名な駅なのです。予備知識はありましたが、駅舎が目の前を通過していくのは驚かされました。
 坪尻駅のもう1つの顔は、四国随一の秘境駅であることです。実際行ってみたら想像以上でした。。。降りるときに、運転手さん(ワンマン運転なので車掌はおらず)に「本当に降りるの?」と聞かれる位(汗)。
 深い谷の底にあり、廃線された駅のようで普段から利用されているような気配がありませんでした。もちろん1時間の滞在中、駅周辺には一っ子一人おらず、聞こえるのは鳥の声だけという状況でした。さらに日没後、あっという間に暗くなってしまい自分1人が山奥に取り残されるのでは、と錯覚を起こすような感じでした。約1時間後、琴平行普通列車がやって、ほっと一息。"やっと高松方面に戻れる"と。
 この列車、特急列車とのすれ違いの為、8分間停車。普通列車の横をゴウゴウと音を立てて下り降りる特急列車は、まるでこの秘境駅が存在していないかのようでした。
 撮影後、列車に乗り込みました。が、乗客は外人さん(女性)2人だけでした。ほどなく出発。上りは、来た順序とは反対に駅を出ると逆進して引込み線に入り、加速、山を登っていく形になります。その外人さん達、そのことを知らなかったようで、いきなりバックを始めたので焦り出し、「スミマセン、コレ琴平イキですか?」と私に聞いてきました(笑)。「行きますよ、今スイッチバック中。」と説明すると「Oh!スイッチバック!ワカリマシタ、アリガトウゴザイマシタ。」と納得している様子でした。

 20時45分、高松着。あいあんさんと合流、打ち上げを行いました。もちろん、讃岐うどんで。 川福本店(HP)さんに入り、あいあんさんは、"ぶっかけ生醤油"としぶい選択、私は"天ぷら釜揚げうどん"にしました。私の中では、讃岐うどん=釜揚げなので。




2日目(4/30・)


 まず朝一番は撮影、ということであいあんさんと予讃線を西にむかう為、普通列車に乗り込みました。高松から2つ目の鬼無駅で、桃鉄オブジェを発見。桃太郎伝説が有名な土地柄で"鬼"が駅名に付くからといって。。。
 降りたのは海岸寺駅。海岸寺付近は、瀬戸内と列車が撮れる名撮影地があります。群馬からやってきたというお仲間さん(鉄ちゃん)が既に1人いました(何でも前日は山陰の餘部鉄橋にて撮影してたとか。。。(汗))。ここでは霞がかかり水墨画のような島々と列車の取り合わせを撮影することができました♪
 撮影後、駅にむかうが時間がぎりぎりになってしまい、駅前200m前であいあんさんと別れてダッシュ!間一髪のところで、列車の出発に間に合いました(20秒ほど待ってくれていたかも。あいあん様、見捨てた形になってしまい、申し訳ありませんでした)。
 なぜ、焦ったかというと、この日の"四国の東半分を乗りつぶす"という目的に支障が出てしまうからでした。

 この日は、これ以降、ひたすら列車に乗っていました。

 高松まで戻り駅弁を買い込み、徳島へ。讃岐平野では田植えがはじまっていました。米作りでお気に入りの光景は刈り取り直前の頃と、短い稲が水田に植えられた頃です。この初夏の風物詩は、いつ見てもいいですね。
 高松から約1時間そろそろ徳島に着くという頃に、吉野川河口を渡りました。川幅がとても広く、鉄橋でなければ、大きな湖か海を渡っているようでした。

 徳島からは鳴門線で鳴門駅へ。本日サッカーが行われていたようで、臨時列車やバスで駅前は混雑しておりました。
 鳴門からはバスにて鳴門公園へ。大鳴門橋橋げたにかかる施設、徳島県立渦の道(HP)から渦潮を観望する予定・・・でしたが、潮の関係で“小さな渦潮”しか見れませんでした(涙)。満潮か干潮の時間が重要らしい。。。また、大鳴門橋の桁下の散歩となるので、面白い光景を見ることができます。

 鳴門公園からバスで徳島へ。徳島から四国の東の縁を南に走る牟岐線に乗る。海岸線を走るかと思いきや、案外山の中を走るので、車窓はイマイチ。ただ、羽ノ浦でツツジと、由岐付近の杉の森は壮観でした。
 そして牟岐線の終点海部駅。・・・が、駅周辺には、なんにもありませんでした。。。ただ、駅近くのトンネルが謎でした。海部では阿佐海岸鉄道(画面;右)との連絡していて、更に南に行くことができます。しかし、私はそのまま引き返し北上することに。

 徳島を経由して阿波池田まで。徳島からのこの区間(徳島線)は吉野川沿いを走るので、車窓からは吉野川が作った景観が望めて楽しかったです。
 阿波池田に着く頃には、日もとっぷり暮れ、阿波池田駅は山間の寂駅のような趣でした。

 20時45分高知着。あいあんさんと合流、打ち上げに行きました。この日は、土佐藩(HP)にて鰹のタタキと鯨の打ち上げ。美味しかった〜♪ あいあんさんは、この日に坪尻駅に行ったそうです。




3日目(5/1・)


 本日は、前半観光。後半はJR線の乗りつぶしになりました。

 今日は5時始動。しかし、昨日までのいい天気は?という位、朝から激しい雨。あいあんさんとずぶ濡れになりながら高知駅に着きました。
 5時27分高知発。昨日讃岐平野では田植えと日記に書いたのですが、ここ高知では田植えは終わって、もう稲がだいぶ成長していました。同じ四国でも山脈を越えると、米作りのタイミングも違うみたいです。
 午前の目的、鉄橋駅で有名な土佐北川駅に行く為に土讃線を北上。しかし途中の新改(しんがい)駅でも萌え(燃え?)ました。この駅、列車がスイッチバックするからです。悪天候もいい天候。山々の間にわく霧と列車。なかなか見れたい光景に巡り合えました。
 6時41分、土佐北川着。まさに鉄橋の上に駅がありました。ただ雨がカーテンのように降り、風も出てきたので、早々に高知に撤退しました。帰りは部活等の通学時間帯。あいあんさんと萌鉄・番外編で盛り上がりました(一説にはおやじ化ともいう)。

 この日の午前は高知観光。まず桂浜に行きました。坂本龍馬ファンになってから数年ようやっと龍馬先生と対面できました。龍馬像近くの観光センター(張り紙に注目)では、闘犬や闘鶏ショーが行われていました。裏から闘犬を搬入するようなのですが、現金輸送のように厳重さでした。また、センター前では闘鶏ショーが行われていました。面白いというより、何だかかわいそうでした。。。桂浜から徒歩10分近くの龍馬記念館は雨が強いので断念(涙)。
 高知市街に戻ってから、バスや市電を撮影するあいあんさんと一時別れて、私は市内観光。有名な「はりまや橋」(こちらの方がいいかも)を見て、市電に乗る。10分ほど上町1丁目で下車、「龍馬誕生地」、「龍馬のうまれたまち記念館」などを見て、再び、市電に乗って高知城方面へ。
 ちょうど、(CMを見て)乗ってみたいと思っていたポカリスエット号がやってきました♪ 車内の広告は当然こうでした。次の高知城は、雨が一層激しくなり(台風の雨のよう)、携帯で1枚撮って撤退。市電はりまや橋であいあんさんと合流、高知駅へ。

 午後はJR線四国西まわりの乗りつぶし。駅弁を購入して高知駅から窪川駅まで土讃線で西に。窪川からは予土線にて宇和島へ。ここら辺でようやっと雨が上がりました。
 予土線は四万十川に沿って走る路線。蛇行して流れる四万十川、それ以上に線路は蛇行するので、その時々で素晴らしい景観を堪能することができました。列車もゆっくり走ってくれまして、乗客は窓を開け放ち全員が渓谷美に見入っていました。家地川付近の桜、時々見える沈下橋など飽きがこず、私もあいあんさんも何枚もシャッターと切っておりました。
 そして、窪川から50分ほど十川駅にまもなく着くかって頃、遠くからめざしが見えてきました。だんだん近づくと鯉のぼりだとわかり、しかもすごい数で圧倒されてしまいました。なんでも約500匹いるとか。
 十川駅の隣は半家駅、"はげ"と読みます(笑)。一部の男性にとって気になる駅名ですが、この名前平家の落ち武者が住んでいたことによるもので、平→半となったそうです(と親切に車内で解説してもらいました)。また、予土線のほぼ中間点、松丸駅では足湯が楽しめるようです。
 宇和島駅まであと15分位になると、急勾配を下っていきました。何でも24‰だとか(1000mで24m下がる、つまり急勾配ってことです)。激しい金属が擦れる音は、鉄道敷設に大変な苦労があったことを物語っているようでした。キンコンカンコンとATSの警告音が聞こえて、宇和島駅に到着。予土線の2時間半の旅は終わりました。途中すれ違った列車は2本。何で、こんなに変化に富んでいるのに、予土線の車窓はあまり知られていないのかなぁ。。。

 宇和島は闘牛で有名な街、しかしあまり時間がないので駅弁を購入して、そのまま特急に乗り込みました。宇和島からは予讃線で松山まで。ちょうど東西に広がる四国山脈を南から北へ縦断する形になるので、凄かったです。何が凄いかって、集落(駅)→登って山のなか→すぐ下り→(集落)を繰り返したからです。四国山脈の険しさが、列車に乗ってても体感できるとは。

 松山に戻って、あいあんさんと道後温泉へ。道後は祖父の出身地。何か感じるものがあるかと思いましたが、何もありませんでした。それもそのはず、祖父は80年程前に上京しているし、私が物心ついた直後に亡くなっているからです。市電に乗って道後に。やはりここでは、有名な道後温泉本館へ入る。道後温泉本館の料金体系は、入浴(1階)のみ300円、ちょっといい浴室(2階)への入浴620円(+休憩付980円)、特別浴室への入浴+個室(3階)休憩1280円となっております。この日は、混雑していて(GWだし)1280円の個室しかあいておりませんでした。
 しかし、道後温泉本館を利用するなら、この1280円がおすすめ! 何故なら、「千と千尋の神隠し」の世界が体感できるからです。本館自体「油屋」そっくりなのですが、3階の個室に行くまで急な階段や、個室からの風景など、本当にそっくりで、たぶん入浴(1階)のみだと分からないと思います。この写真など、千(千尋)が飛び出してきそうですよね。あまりにもそっくりだったので、あいあんさんと萌えまくっていました(汗)。あと、皇室専用の湯殿・又新殿(ゆうしんでん)の見学(210円)も付いております。
 そして個室でよかったなぁ、と思ったことは隣に女性の2人組だったからです。お願いして湯上がりの美女を撮らせて頂きました♪お茶を飲んで一息。ほてった体と頭を冷やしました。温泉の効能もさすがといいましょうか、疲れが取れました。
 道後温泉本館を後にして、商店街で伊予柑シャーベットを2人で食べ、松山のホテルに戻りました。




4日目(5/2・月)
5日目(5/3・)


 今日も朝5時40分始動(この日は完全単独行になりました)。今朝の松山は一面霧の世界。200m先のものが見えませんでした。。。

 本日1つ目の目的地に行く為、予讃線6時6分の列車に乗り込み南下。約20分で伊予市駅に、ここから伊予灘沿へむかうのですが、線路は草が多々残り、とたんにローカル線の趣が。伊予市からは、毎時に走る特急が全て内子線方面へ行ってしまうので、幹線の予讃線といってもローカル線のようになってしまうからです。

 約1時間後、目的地串駅に着く。駅にお墓を発見、"駅なか"ならぬ"駅なかお墓"で、2005年2月日本全国全駅(9843駅)乗下車を達成した、駅好きの横見浩彦さんが気に入りそうなだなぁと思いパチリ(知り合いではないですよ)。
 さて、撮影地にと思いました・・・が串はもっと深い霧に包まれていました。"海を臨む鉄橋の上を走る列車"を撮る予定でしたが、霧深く(撮影ポイント分からず)撤退。山の中1時間半位歩き回って頑張ったのになぁ。。。地元の人とお話したのですが、年に数回あるかという霧だそうです(汗)。
 駅まで帰ってくると先客がいました。83才おじーちゃんで、薬貰いに伊予市にむかうとのこと。列車が来るまで時間があったので、ちょっとお話相手に。まずはじめの話題は、尼崎の列車事故でした。「おらもあれ見て列車乗るのが怖くなったよ」と言ってましたが、その心配はないでしょう(笑)、だって、1時間に1本だし、せいぜい70km位しか出せない路線だから。
 あとは、「若い人がいない」とか「後継者がいないので畑が荒れている」とか嘆いていました。旅先の駅で、よく聞かされてしまう話なのですが、ちょっと寂しくなってしまいます。ただ、昔「親戚一同で伊予灘に沈む夕日を見た」と嬉しそうに話していたのが印象的でした。しかし・・・、みかん畑を"5反"と"2反"持ってたとか、伊予市まで"5里"、松山まで"8里"とか、単位が違うのは勘弁して〜〜。

 串駅から3つ松山方面に戻って高野川駅へ。駅がつつじが覆われていて気になったからです。つつじに覆われた駅に霧の中から列車がやって来るという、幻想的な写真になりました。

 撮影後は、愛媛県内のJR線乗りつぶし。予讃線→伊予大洲駅→内子線と松山に戻ることに。ローカル列車にゴトゴト揺られて伊予大洲駅あたりまで来たら、いい天気になりました。う〜む。
 伊予大洲駅から特急列車で松山にむかっていたところ、内子で国鉄色気動車とすれ違いました。あいあんさんから、国鉄色気動車が走っていることを聞いてはいたのですが(あいあんさんは、2日前に国鉄色気動車を坪尻駅で目撃(羨ましい))、最終日に出会えるとは。。。急遽、次の停車駅伊予市で降り撮影。やはり国鉄時代のカラーリングはいいですね〜。

 松山で駅弁を買い込み特急に乗車。松山から予讃線で東に丸亀へ、丸亀から土讃線で南に阿波池田と、この日2つ目の目的地へむかう為、特急を乗り継ぎました。平日のせいか列車内はすいて、車窓からは、雪を持った石鎚山や、麦秋を迎えた畑(讃岐平野琴平付近)、を望めました。また、駅で休むお遍路さんというのも(笑)。3日前降り立った坪尻駅を高速で通過。吉野川が流れる谷にむかって山を駆け下っていきました。
 ところで、四国の特急はカーブを高速で通過する対策として、カーブの手前で大きく車体を傾けるシステムが装備されております。坪尻駅がある山を越え、吉野川が見えてくると車窓右手に渡るべき鉄橋が見えてきます。右前方45度、それもかなり標高が下にあるので、一瞬自分の乗っている列車とか関係のない鉄橋と思ってしまうほど。しかし、土讃線の特急(南風)は、右に大きく車体を傾け、急勾配を下り、速度を落とさぬまま、この鉄橋を渡っていきました。さながら飛行機に乗っているようで、楽しかったです。
 吉野川を渡り阿波池田駅到着。これにて四国JR線完乗完了!

 阿波池田から小歩危へ。ここら辺は吉野川の急流によって造られた渓谷を列車が走るのですが、もちろん自然の造形美に感動を受けたのですが、祖谷口駅あたりでは、急傾斜の山にへばり付くように(それもかなり高いところまで)家々が建っていまして、こんな場所でも生活している人に感動しました。
(高松・高知間を走る土讃線には難読駅が多いのですが、小歩危=こぼけ、祖谷口=いやぐち、と読みます)

 小歩危渓谷にかかる鉄橋が目的地、駅から徒歩25分で到着。ここら辺で大歩危峡に変わるみたいです。吉野川で最も荒々しいとされる渓谷にかかる鉄橋。もう最高でした!
 散策していたカップルの女性が、かわいい列車と称していたアンパンパン列車など撮影。1時間半後、暗くなったきたので撤収。これにて全行程終了、後は夜行乗って帰るだけ。

 夜行に乗る前に温泉に入ってサッパリという言うのが、私の旅のパターンなのですが、なかなか適当な場所に温泉がないのですよね。しかし、今回は撮影地から徒歩3分場所に温泉がありました!その名も大歩危温泉。案内も親切でした(笑)。アルカリ泉でお肌がサッパリしました♪ 何と言っても露天風呂から鉄橋を渡る列車を見れるなんて、鉄ちゃんにはたまりませんね。

 小歩危から阿波池田、そして坂出へ。坂出にてあいあんさんと合流、夜行特急(サンライズ瀬戸)に乗り込みました。今回サンライズの初個室、居住性は最高でした
 そして、初めて夜行で瀬戸大橋を体験したのですが、夜もいいですね。坂出のコンビナートの光、点在する島にすむ生活の光、そして、岡山に近づくと、遠くに見える水島コンビナートの光と美しい夜景を見ることができました。特に、水島に住んでいましたので、水島コンビナートから見えるオレンジや白の光を見て、(懐かしくて)涙が出そうになりました。

 約9時間後、朝の横浜に到着。楽しかった四国の旅が終わりました。

 あいあん様、お疲れ様でした。とても楽しかったです。また行きましょう! 課題は、松山市電と松山城ですね(笑)。

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総走行距離3132km(うち四国内1531km)

<1人分の交通費>
運賃29000円(横浜-宇多津往復16500円・四国ゾーン12500円)+特急券等4410円+寝台券13650円
計47060円。
ちなみにゾーンでなければ、運賃45950円・特急券等25100円・寝台券13650円の計84700円。
37640円お得(?)しました。



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