両毛線

最終更新日2012.02.04.


● 基本データ

 両毛地区の生糸、織物の輸送を目的として"両毛鉄道"が明治21(1888)年5月22日、小山-足利間を開業させたのがはじまり。同年11月15日桐生まで延伸した。一方、両毛鉄道の開業から遡ること4年、明治17(1884)年8月20日"日本鉄道"が現在の高崎線の延長させ高崎-前橋間を開業させた。両毛鉄道が明治22(1889)年11月20日前橋まで延伸開業したが、その時それぞれの前橋駅は利根川をはさんで両岸にあった。翌月の12月26日、日本鉄道が利根川を渡って両毛鉄道の前橋駅に乗入れ、両鉄道が接続、両毛線の形態が完成した。
 明治30(1897)年1月1日、両毛鉄道が日本鉄道に合併され、更に明治39(1906)年11月1日、国有化された。明治42(1909)年の国有鉄道線路名称設定時、小山-高崎間が両毛線とされた。しかし、昭和6(1931)年に上越線が全通すると、新前橋-高崎間が上越線にも属する二重戸籍区間となったが、昭和32(1957)年に同区間が分離され両毛線は小山-新前橋となった。日本有数の養蚕地帯を結んでいたため、かつては「シルク線」として賑わった。昭和62(1987)年JRになり、現在に至る。また、沿線には、足利(足利学校)、国定(国定忠治)、岩宿(岩宿遺跡)など歴史に縁のある駅が多い。
 群馬県の県庁所在地である前橋市の玄関である前橋駅があるため、前橋駅を中心として、特急「あかぎ」を含め、高崎線を経由して上野駅及び新宿駅を結ぶ列車が多く走っている。群馬県側、特に高崎-前橋間や高崎-伊勢崎間のみの運転が多く、栃木県側では本数が半減に近い状態である。




新前橋-小山間 84.4km

※ 本数が多いので乗りつぶしは容易に行える。


[車窓の楽しみ方]
 新前橋を出発した列車は上越線と分かれ、右にカーブし、利根川を渡る。前橋の市街地を走るので、渡る前後で多くの建物を車窓に写す。駒形付近から、北関東自動車道の高架をくぐり水田が広がるようになってくる。こうして伊勢崎に着く。伊勢崎からのんびりした風景の中を走り岩宿。日本の歴史に先土器時代があったことを証明した岩宿遺跡の最寄駅。遺跡は駅から北西に徒歩15分程のところにある。そして、渡良瀬川を渡ると織物の街、桐生に着く。桐生を出発してもしばらく市街地を走るが、渡良瀬川の支流桐生川を渡ると栃木県に入り、再びのんびりした風景が続く。ここから辺から進行(小山)方向左手に山が寄り添うようになってきて、ここが関東平野の北端を走っていることがよく分かる。こうして足利に着く。足利は室町幕府を作った足利氏の本拠地だったことで有名ですが、フランシスコ・ザビエルにより『日本国中最も大にして最も有名な坂東の大学』と世界に紹介された足利学校があったことでも有名である。北西に徒歩10分程にある。
 東武線と合流する佐野を過ぎると、東北自動車道が頭を通過していき、再びのんびりした風景が続き、こちらも東武線と合流する栃木となる。ここから沿線最大の水田地帯が広がりとても気持ちがよい光景となる。6月には麦秋を見ることができ、関東でも意外と麦を作っていることが知ることができる。思川を渡ると、終点小山に到着する。
 車窓は、進行(小山)方向右側が面白い。



● 乗りつぶし記録

  ・2005.06.19. 北関東攻略作戦小山→新前橋間に乗車。完乗達成。
  ・2007.09.03. 北関東ぶらり旅新前橋→岩宿→小山間に乗車。往復完乗達成。
  ・2009.01.18. 北関東撮影旅行で、新前橋→前橋/桐生→伊勢崎/佐野→小山間に乗車。
  ・2010.04.03. 東武小泉線乗りつくしで、新前橋→伊勢崎/佐野→小山間に乗車。
  ・2010.04.25. 群馬撮影で、新前橋→前橋/前橋→新前橋間に乗車。
  ・2010.08.28. 北関東撮影旅で、新前橋→駒形→新前橋間に乗車。
  ・2011.05.22. 上毛電鉄 砕石散布列車撮影で、高崎→前橋/前橋→高崎間に乗車。
  ・2011.11.03. SLいせさき号撮影で、高崎→伊勢崎→高崎間に乗車。



● 駅舎写真

新前橋駅(2005.06.) 前橋駅(2007.09.) 駒形駅(2010.08.)
伊勢崎駅(2009.01.) 岩宿駅(2007.09.) 桐生駅(2009.01.)
足利駅(2009.01.) 佐野駅(2010.04.) 栃木駅(2009.02.)
小山駅(2005.06.)夜光景



● おすすめ撮影ポイント

 撮影ポイントは、JR線路線別撮影地両毛線にて紹介している。(このページに戻る際は、ツールバーの"戻る"を使って下さい))。



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