鹿島線

最終更新日2010.09.04.


● 基本データ

 鹿島線は、成田線の香取駅から日本水郷で有名な潮来を通り、鹿島サッカースタジアムに至るJR東日本の地方交通路線(ローカル線)である。JRとしての鹿島線は鹿島サッカースタジアム駅までだが、JRの列車の終点は鹿島神宮駅。その先へは鹿島臨海鉄道の列車に乗らなければならない(ちなみに鹿島サッカースタジアム駅へは、鹿島スタジアムで試合が行われる日しか降りられない)。JRの路線にも関わらず直通の列車もなく、料金も別途(鹿島神宮-鹿島サッカースタジアム駅間;180円)払わなければならないのは、鹿島線の歴史による。
 まず、旧国鉄が昭和45(1970)年8月20日、香取-鹿島神宮間(14.2km)を開業させる。鹿島臨海工業地帯の生産品及び原料の輸送を主たる目的として、鹿島神宮の先、北鹿島(現;鹿島サッカースタジアム)までは国鉄が、北鹿島から先は日本国有鉄道(現JR貨物)、茨城県、進出企業の共同出資による第三セクター且ュ島臨海鉄道の路線として建設され、昭和45(1970)年11月12日、鹿島神宮-北鹿島間(3.2km・国鉄)、北鹿島-奥野谷浜(おくのやはま)駅間(19.2km・鹿島臨海鉄道)が開業した。しかし、建設目的が工業製品の輸送の為、貨物のみの営業となる。
 やがて、鹿島神宮から先の旅客営業は、鹿島臨海鉄道鹿島臨港線として、昭和53(1978)年7月25日、が開始された(ただし北鹿島駅での旅客扱いは行わず。また、一時中断時期あり)。国鉄民営化でJR東日本旅客鉄道に承継されても、鹿島神宮から先はJRの路線であっても鹿島臨海鉄道のみの運行と奇妙な状態が続いている。
 折からのサッカーブームで、1994年3月12日、北鹿島駅が鹿島サッカースタジアム駅に改称、更に2002年のサッカー・ワールドカップ開催時に東京方面からJRの電車を"直通で"鹿島サッカースタジアム駅まで運転する輸送計画が立てられたが、前年に発生した兵庫県明石市の歩道橋圧死事故を教訓に、警備上の問題から見送られるという残念な(?)結果に終わっている。
香取-鹿島サッカースタジアム駅
21.0km
[車窓の楽しみ方]
 日本水郷"潮来"を通過する路線だけに、数々の橋を渡っていく。まず、香取を出発するとすぐ利根川を渡る橋が見え、すぐにそれを渡るようになる。十二橋駅付近では、進行(鹿島神宮)方向右手、水田の奥に鹿島臨海工場地帯が見える。延方を出て、北浦にかかる橋を渡ると鹿島神宮駅。山を抜けたら、鹿島臨海鉄道貨物線と合流し、鹿島サッカースタジアムが見えてくると、終点鹿島サッカースタジアム駅になる。が、この駅はサッカー開催日営業の臨時駅なので、通過となってしまう。逆に数少ないサッカー開催日には、多くのファンがこの駅を降り、鹿島サッカースタジアムを目指す。
 比較的新しい路線であり、数々の川や湖を越えていく為か、全線高架となっている。その為、見晴らしはとてもよい。特に、香取-十二橋間は素晴らしく、地平線まで水田が広がるという日本にはない広大な風景が楽しめる。右に座っても左に座っても風景に差はない。
 潮来で有名な 前川あやめ園は、潮来駅を出発すると見えるが車窓からはほとんど楽しめない。



● 乗りつぶし記録

  ・2005.06.18. 北関東作戦で、香取→鹿島サッカースタジアム間に乗車。完乗達成。
  ・2005.06.18. その帰り、鹿島サッカースタジアム→香取間に乗車。往復完乗。
  ・2007.10.08. 星見駅への旅で、佐原→十二橋→佐原間に乗車。
  ・2007.11.11. 星見駅の後見旅で、佐原→十二橋→佐原間に乗車。
  ・2009.09.26. 鹿島臨海鉄道攻略で、鹿島サッカースタジアム→香取間に乗車。
  ・2010.08.28. 北関東撮影旅で、香取→鹿島神宮/延方→香取間に乗車。

※ 鹿島神宮から先は鹿島臨海鉄道が運行しているので、乗りつぶしをする場合は、サッカー試合の開催日をチェックするなど注意が必要。鹿島サッカースタジアム駅にこだわらなければ、鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線で次の荒野台駅か、終点水戸駅まで行って"通過"する手なども利用できる。



● 駅舎写真

香取駅(2005.06.) 十二橋駅(2007.11.) 潮来駅(2005.06.)
延方駅(2010.08.) 鹿島神宮駅(2005.06.) 鹿島サッカースタジアム駅(2009.09.)

全駅掲載



● おすすめ撮影ポイント

 撮影ポイントは、JR線路線別撮影地鹿島線にて紹介している。(このページに戻る際は、ツールバーの"戻る"を使って下さい))。



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