お昼休み直前。なにが逆鱗に触れてしまったのか、よくわからないうちにタヌキ課長に応接室に拉致られた。
で、お昼休み中に空きっ腹を抱えながら、タヌキ課長と大ゲンカとなったわけだが、それはあまり関係ない。
とにかく、優勢のうちに戦いを進め、両者痛み分けということでタヌキ課長と手打ちにしたわけだが、問題はその後。
私は怒ると「無表情」になるタイプなのだが、あまりにエキサイトしたためか、緊張した時間が長すぎたためか、顔の筋肉が張ってしまい、元に戻らなくなってしまったのだ。つまり「目が怒っている」状態で表情が固定されてしまったのだ。かててくわえて私はもともと「へ」の字口。「怒りを押し殺しているような」不機嫌顔の出来上がりである。
それだけではなく目の下から頬骨に掛けて違和感があり、目が妙に潤んでくる。鼻も妙にグズグズして気持ち悪い。はっきり言って不快である。
そんなこんなで途方にくれている夕方、業務書類をチョーさんに届けに行くとO女史と姐さんとが私の顔を見て勝手なことを言ってくる。
「ねぇ、なんかあったの?コワイ顔して・・・」
「なんか怒ってるの?」
「顔つきが悪いだけじゃないの?顔も悪いですから、残念!」
どれがO女史の発言かは言うまでもない。
「失礼な!・・・いや、怒っているわけではないのです」
ジロリとO女史を牽制し、心配そうな2人に向かって言い訳を始める私。
「実は、顔の筋肉が硬直していて、表情が元に戻らないのです」
・・・一瞬の沈黙。
「そんなこと、あるんだ〜」
これは姐さん。続いて首を捻っていたチョーさんが尋ねる。
「・・・それって、日焼けのせい?」
そんなこと、あるわきゃないだろう。
とはいえ、タヌキ課長とケンカしたので顔が硬直したのです、とか言うわけにも行かない。困りきって黙っていると、O女史がニコニコ笑いながら言う。
「エイザの顔は、コワくて、黒くて、固まってるのか〜♪」
チョーさん、姐さんがO女史の顔をまじまじと見るが、気にせずO女史は続けた。
「エイザの顔は、『三重苦』ですから!残念!」
事務所内のかみ殺した笑い声を聞きながら、それよりO女史の方が脅威だ、という言葉を飲み込むエイザであった。
蛇足
その後もO女史から「プチ整形した?」とか「マブタ二重にしたの?」とか苛められるのであった(涙)。
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eizaは生真面目すぎて時々かわうそになるな。
コメント、グラシアス!<br>で、「かわうそ」ってなんだ、「かわうそ」って。