2003-04-12(Sat) 親不知 編集
_ 多くの人が親不知でなやむ事があると思いますが、ご多分に漏れず、私も治療が必要になってしまいました。というのも虫歯か何か知りませんが、歯が欠けてポッカリ大穴が空いてしまいました。痛みはないのですが「このまま放っておいたらマズイかな〜」と思い、歯医者の門を叩いたのでした。
で、私の口の中を見た歯医者さん、「これは抜くしかないですね〜」
という訳でまずはレントゲンで状態を確認、写真が出来るまで歯石の除去などを行い、そして写真をチェックすると、「歯が横から生えていますね、これはまず出ている部分を全部削ってから抜かないと」
と言う訳で治療開始、まずは麻酔を注射、一本打って「どうです?奥歯の方が痺れてきた感覚がありませんか?」「いや、それ程…」効きが甘いようなのでもう一本注射、「左側の唇が腫れたような感覚がありませんか?」「いや、どちらかというと右側の唇の方が…」「それは100%ありません!」この時点で私は確率を超えてしまいました。
麻酔をもう数本打ってようやく治療開始。唸りを上げるドリル、飛び散る血しぶき、たちこめる硝煙摩擦で焼けた歯の臭い、その間にも打ち込まれ続けるトマホークミサイル麻酔注射。頭の中を「今、米軍第三歩兵師団の気持ちを一番理解している日本人は俺かな〜」などと訳のわからない考えが交錯する中、一時間ほどが経過、いよいよ歯を引っこ抜き始めたのですが…。
「もう少しで抜けそうです」「もうちょっと…」などと医師が話している割にはなかなか抜けず、30分ほど続いた後、
「スミマセン、抜く力が無くなってきました」
苦闘二時間、結局、この日は抜くことが出来ずに終了したのでした。
2003-04-19(Sat) 親不知2 歯医者の逆襲 編集
_ 先週の治療の後のこの一週間は、はっきりいって痛みとの戦いでした。痛み止めをもらっていたのですが、効力が切れるとたちまち歯の奥が、顎の骨の辺りが、突き刺すような、それでいて鈍いような痛みが走りました。さらに唇が切れてしまい、これまた少しでも大きく開くと痛みが走る。おかげで食事は口を大きく開けずに食べられる麺類ばっかり…。
しかし、そんな日々とも今日でオサラバ、一気に決着をつけるべく歯医者へと向かいました。
「まだ痛みはありますか?」
「えぇ」
「こう、鈍いような」
「ハイ」
「炎症で痛む間は抜けないんですよ」
……が〜ん!!
「それでは今回はより強力な消炎剤出しておきますから」
という訳でこの日は5分で終わってしまいました。
2003-04-26(Sat) 親不知3 患者の復讐 編集
_ 今週も歯医者です。先週の強力な消炎剤のおかげで痛みは大分引きましたが、まだ場面によっては痛むことがあるといった状態で先週よりは大分良化しています。唯一問題なのは昨晩ニンニクたっぷりのラーメンを食べていたことでしょう。で、この日も
「まだ痛みますか?」「えぇ、痛んだり痛まなかったり…」「ここは?」「アァ。イハイデフゥ」「ウ〜ン、もうしばらく様子を見ましょう」
…戦いは続く。