九州新幹線

最終更新日2012.02.22.




新八代-鹿児島中央間 137.6km

※ 1時間に2本運行され、接続もよいので乗りつくしは容易。
● 基本データ

 九州新幹線は、平成16(2004)年3月13日新八代-鹿児島中央間で部分開業した、JR九州の高速鉄道路線であり、整備新幹線計画路線の一つ(鹿児島ルート)である。最高時速は260km、新八代-鹿児島中央間を最速の35分で結ぶ。他に各駅タイプの列車もある。開業時に、鹿児島本線の八代-川内間は経営分離され、肥薩おれんじ鉄道となった。
 実際に、新幹線は博多まで開業していたが、山陽新幹線はJR西日本の所有であるため、部分開業であったがJR九州、いや九州初の新幹線というイメージは強い。また、東京から放射線状に延伸してきた新幹線の歴史の中で、計画路線の先から建設されたことも特徴である。これには、いろいろな実務的・政治的な面も見受けられたが。
 その後、博多-新八代間の工事も行われ、平成23(2011)年3月12日延伸開業した。整備計画の九州新幹線としては、他に長崎ルート(博多-新鳥栖-長崎間)があるが、開業後の在来線の扱いをどうするかで地元自治体と協議が続いている状態である。
 部分開業時代、博多-新八代駅間は在来線エル特急「リレーつばめ」号が結んでいた。鹿児島本線を走る「リレーつばめ」号が、新八代に近づくと本線を離れ高架路線を走り、新幹線ホームに進入。そのまま新幹線と同一ホームでの対面接続が行われていたのが特徴であった。同一ホームで新幹線と在来線特急が同時に見られる楽しい光景が展開されていた。
 車両は700系をベースにした800系が「つばめ」「さくら」が、そして延伸開業時、新たに導入されたN700系7000・8000番台による「さくら」「みずほ」が走る。開業部分時点では、800系のみの運行となっていたが、これは全車両が動力車であるのも特徴である。これは開業した区間のうち、約7割がトンネル区間であり、しかも高低差の激しい地区を走る為、その勾配に対応出来るようする為である。つばめ号の車内自動アナウンスは、新幹線初の四ヶ国語放送(日本語→英語→朝鮮語→中国語の順に放送)となっている。
[車窓の楽しみ方]
 真っ白な車体も特徴的だが、乗る前につばめの文字が飛び込んでくるので、乗る前からワクワクさせられる。内装やデザインがジャパネスク調で、特に和風を前面に出した内装が人気となっている。具体的には、座席には西陣織が使われ、ひじ掛けは楠の木製、また化粧室の仕切りは縄暖簾と和を基調としたデザインが随所に見られて嬉しい。また、他の新幹線と違い通路をはさんで2人座席なので、車内も広々としている。
 博多を出発した列車は、市街地のビルの中を走る。しばらくすると前方に福岡-佐賀を分ける背振山地が見えてくる。産地の下をトンネルで越えると筑紫平野の水田地帯が広がる。
 阿蘇山から流れ出した白川を越えると熊本、熊本を出ると同じく阿蘇山からの緑川を越えると、列車はい草の産地で有名な八代平野に入っていく。畳の原料のい草の産地なので、新八代の待合スペースでは畳とゴザが出迎えてくれた。
 新八代を出発した列車は、八代市街を走るがすぐにトンネルに入る、途中球磨川にも渡るが一瞬のことである。いくつかのトンネルを抜けると新水俣。トンネルが多いからなのだろうか、他の新幹線と比べて揺れが少ないのに驚かされる。ここから、ハイライト区間。しばらく海に近いところを走り、遠くには水俣湾の青い海が望め、時には並走する肥薩おれんじ鉄道の列車も見ることができる。トンネル、水田地帯、トンネルを繰り返し、市街地が広がると川内。ここから長いトンネルをいくつか抜けると終点鹿児島中央に到着する。
 トンネル区間が多いので車窓はイマイチだが、進行(鹿児島中央)方向左手が八代湾が望めるので、やや楽しい。



● 乗りつぶし記録

  ・2007.04.01. 南九州攻略作戦で、鹿児島中央→新八代間に乗車。完乗達成。
  ・2011.08.19. 九州遠征で、博多→新八代間に乗車。新規開業分完乗達成



● 駅舎写真

博多駅(2006.08.) 久留米駅(2006.08.) 熊本駅(2003.03.)
新八代駅(2007.04.) 川内駅(2003.03.) 鹿児島中央駅(2007.04.)



(ともりんが行ってみたい)おすすめ撮影ポイント

 八代湾をバックにして撮影できる新水俣-出水間や桜島をバックにスタートするシーンが撮影できる鹿児島中央付近など。



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