※ 距離の割に高速で通過できる。ただ、塩尻駅から中津川駅までの間は、普通列車は少ない(1時間に1本以下)ので注意が必要。 | ● 基本データ 中央本線は、東京駅から新宿駅・塩尻駅を経由して東海道本線の名古屋駅までを結ぶ路線である。東京や名古屋周辺の通勤路線であると同時に、主要幹線として東京・名古屋と山梨県・長野県南部を結ぶ大動脈ともなっている。 国土交通省監修『鉄道要覧』等によれば、東海道本線と重複している金山駅-名古屋駅間は二重戸籍状態だが、私は分けて計算することにした。 中央本線は、甲武鉄道が明治22(1889)年4月11日、新宿-立川が開通したのにはじまる。明治39(1906)年国有化される甲武鉄道だが、開通当時から新宿-甲府-諏訪-名古屋というルートを決定していた。路線の建設は、国が引き継ぎ東西から進められることになった。 中央西線は、明治33(1900)年7月25日名古屋-多治見間で開業。その後延伸を繰り返し、明治43(1910)年11月25日、木曽福島まで開業した。一方、塩尻まできていた中央東線は路線を木曽谷に伸ばし、明治42(1909)年12月1日奈良井、明治43(1910)年11月25日、宮ノ越まで延伸した。 明治44(1911)年5月1日、ついに宮ノ越-木曽福島間が開業、全通した。中央西線を中央東線に編入し、中央本線に改称された。 木曽谷の深い山々を縫うように走る路線なので、急カーブが連続し列車の速達化を妨げてきた。しかし、世界初の振り子式電車を開発し、この区間の高速化に成功している。 この区間では競合私鉄がないため、中京圏の東海道本線・関西本線よりも乗車率が高い。また、平成17(2005)年の愛・地球博の開催に併せて、名古屋駅-高蔵寺駅経由-愛知環状鉄道線万博八草駅(現八草駅)までを直通運転する「エキスポシャトル」の運行が行われた。この運転は万博終了と同時に終わる予定だったが、中央本線と愛知環状鉄道線の直通運転は、利用者の利便性などの面から好評を得たため万博終了後の同年10月1日からも行われている。 | |
中津川からは、木曽川があわられ、谷が深くなってくる。上松駅(木曽福島駅の1つ手前)到着直前の眼下(進行(塩尻)方向左側)に、有名な名勝寝覚の床が広がる(浦島太郎が目覚めたと言われている)。花崗岩の岩群が清流に洗われている光景は、本当に目が覚めるようだった。 木曽福島駅を出発すると、渓谷が一層深くなり、「木曽路はすべて山の中である」と書いた島崎藤村の気持ちが分かる。時には、天気が悪く霧の中を走ることも。左右に蛇行する木曽川と寄り添うように走り、終点塩尻に到着する。 車窓は、寝覚の床が見れるので、進行(塩尻)方向左側がよい。木曽川も左側を流れることが多いので。 南木曽駅からバス約10分の所には妻籠宿、中津川駅からバスで約30分の所には馬篭宿があって、それぞれ中山道の旧宿場町の風情を味わうことができる。また、馬篭宿の中には藤村記念館(藤村の生家)がある。 |
● 乗りつぶし記録
・2001.09.07. 名鉄線攻略・南紀旅行で金山→多治見間に乗車。
・2005.07.31. 飯田・中央西線攻略作戦で塩尻→金山間に乗車。完乗達成。
・2005.08.20. JR東海攻略作戦で金山→中津川間に乗車。
・2009.07.26. 奄美日食作戦で、勝川→大曽根間に乗車。
・2011.01.08. 近鉄乗りつくしで、多治見→名古屋間に乗車。
・2012.01.07. 東海遠征で、金山→恵那/恵那→大曽根間に乗車。
・2012.01.08. 同、金山→大曽根/大曽根→金山間に乗車。
● 駅舎写真
金山駅(2005.07.) 大曽根駅(2009.07.) 勝川駅(2009.07.) 春日井駅(2012.01.) 神領駅(2012.01.) 高蔵寺駅(2009.07.) 古虎渓駅(2012.01.) 多治見駅(2001.09.) 瑞浪駅(2012.01.) 釜戸駅(2012.01.) 恵那駅(2012.01.) 中津川駅(2005.07.) 南木曽駅(2006.10.)車 上松駅(2006.10.)車 木曽福島駅(2006.10.)車 奈良井駅(2005.07.) 贄川駅(2006.10.)車 塩尻駅(2005.07.)
● おすすめ撮影ポイント
撮影ポイントは、JR線路線別撮影地中央本線にて紹介している。(このページに戻る際は、ツールバーの"戻る"を使って下さい))。