東金線

最終更新日2008.05.31.


● 基本データ

 東金線(とうがねせん)は、外房線の大網から千葉県の中東部の中核都市東金を通り、総武本線の成東へ至るJR東日本地方交通線(ローカル線)である。

 房総半島の太平洋側を巡る鉄道として設立された房総鉄道は、明治29(1896)年1月20日に蘇我-大網間を開業させた。房総鉄道は、順次路線を南に延ばしていったが、大網から支線として明治33(1900)年6月30日に大網-東金間を開業させている。これが東金線のはじまりである。開業当時は、千葉方面から大網駅でスイッチバックして北の東金方面にむかう形であった。
 明治40(1907)年9月1日の鉄道国有法により房総鉄道は買収され、明治42(1909)年10月12日の国有鉄道線路名称設定で、大網-東金間は東金線、房総鉄道の本線は房総線(後の外房線)となった。そして、明治44(1911)年11月1日、成東まで延伸され全通した。
 昭和47(1972)年の外房線(当時は房総東線)の電化・複線化工事により大網駅が(約0.6km)移転され、同線のスイッチバックは解消された。千葉方面から東金方面に行きやすくなった。翌昭和48(1973)年9月28日に全線が電化された。

 昭和62(1987)年4月1日、国鉄分割民営化によりJR東日本に移管、現在に至っている。日中は1時間に1本程度の折返し運転であるが、沿線の人口増に対応する為、一部の列車が千葉から外房線経由で直通運転されている。また、朝の上りと夕方の下り各1本ずつではあるが、京葉線から直通の通勤快速(土曜休日は快速)が東京-大網-成東間を走っている。


大網-成東間 13.8km

※ 1時間に1本程度と本数も多く、また距離も短いので乗りつくしは楽。

[車窓の楽しみ方]
 外房線との接続駅である大網は、分岐しやすいように大きなYの字をしている。大網を出発すると大きく左カーブして耕作地帯に入っていく。平らな土地を走るので北東にむかってまっすぐ進んでいく感じだ。家屋が増えてくると福俵。東金九十九里道路をくぐり、進行(成東)方向左手から山が近づいてくると東金になる。
 東金を出発すると、しばらく市街地が続くが、再び耕作地帯に入ると求名になる。求名には駅東に駅舎があるが、ホーム上に駅事務所があるのが面白い。また駅西には公園があり、園内の池には野鳥も多く見ることができる。ネギ畑などを見ながら進み、再び建物が増えてくると線路は大きく左カーブし、総武本線と合流、終点成東に到着する。
 車窓は、左右差がない。



● 乗りつぶし記録

  ・1999.03.28. 房総一周旅行で、大網→成東間に乗車。完乗達成。
  ・2007.11.11. 星見駅の後見旅で、大網→求名→福俵→東金→成東間に乗車。



● 駅舎写真

大網駅(1999.03.) 福俵駅(2007.11.) 東金駅(2007.11.)
全駅掲載
求名駅(2007.11.) 成東駅(2007.11.)



● おすすめ撮影ポイント

  田園地帯をのんびり走る列車を撮影してみたいが、沿線に建物が多く撮影地は少なさそう。



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