津山線

最終更新日2006.06.05.


● 基本データ

 津山線は、山陽本線の岡山駅から岡山三川の1つ旭川に沿って北上、姫新線の津山駅に至る地方交通線(ローカル線)である。
 列車運行上、津山から岡山へむかう列車が下りとなっている。これは、津山駅で接続する姫新線(含;因美線)と岡山駅で接続する山陽新幹線・山陽本線などの方向にあわせている為である。

 岡山から米子を結ぶ路線として明治29(1896)年4月の免許を受けた中国鉄道が工事を開始。途中、急勾配(25/1000)区間もあり工事は難航したが、明治31(1898)年12月21日、中国鉄道本線として岡山市-津山(現;津山口)間が開業した。明治37(1904)年11月15日、岡山市駅から岡山まで延伸している(0.5km、同時に岡山市駅が廃止)。
 津山以北は、日露戦争での資材不足などの理由により工事が中断、結局路線が伸びることはなかった。
 津山口-津山は、国鉄作備線(後の姫新線)として大正12(1923)年8月21日開業。昭和11(1936)年10月10日、姫新線に編入、支線となった。

 日露戦争から鉄道の戦略的価値が見直され、昭和初期の「鉄道国有法」によって各地の鉄道が国有化されたが、中国鉄道は私鉄として存続し続けれらた。しかし、太平洋戦争が激化する中、昭和19(1944)年6月1日中国鉄道の鉄道部門が国有化され、(姫新線の)津山口-津山間を編入、岡山-津山口-津山間が津山線となった。同時に中国鉄道の吉備線が国鉄吉備線になっている。
 鉄道部門を切り離された中国鉄道はバス会社となり、昭和42(1967)年4月1日、中鉄バスに社名を変更している。

 昭和62(1987)年4月1日の国鉄分割民営化によりJR西日本に移管。現在に至っている。優等列車は急行「つやま」が1往復運転されていて、他に快速の「ことぶき」、区間快速、普通列車が運転されている。



津山-岡山間 58.7km

※ほぼ1時間に1本運行しているので乗りつぶしは容易。
因美線・姫新線などと組み合わせるとよい。


[車窓の楽しみ方]
 (岡山より紹介) 岡山を出発した列車は、のんびり岡山の市街地を走る。通勤・通学、また買い物客なの足になっているので、乗客は多いようだ。
 備前原付近から岡山三川の旭川に沿って走るようになるが、堤防があって川面を見ることができない。牧山付近から高い位置を走るようになり、ゆったり流れる旭川を見ることができる。金川から一旦旭川を離れて山の中へ。再び、川があらわれると割と大きな大きな都市が見え、建部に着く。
 建部から川を渡り福渡。そして、旭川を分かれて中国山地の山深い山野に入っていく。浄土宗の法然上人の生まれた誕生寺がある誕生寺を過ぎると、下り勾配になり吉野川(こちらも岡山三川の1つ)の支流、皿川に沿って走り、津山市街地に入り、終点津山に到着する。
 車窓は、進行(津山)方向右側が面白い。




● 乗りつぶし記録

  ・2006.03.12. 出雲撮影旅行で、岡山→津山間に乗車。完乗達成。



● 駅舎写真

津山駅(2006.03.) 福渡駅(2006.03.) 牧山駅(2006.03.)
岡山駅(1998.03.)



(ともりんが)行ってみたい撮影ポイント

 旭川を渡る列車が撮影できる、福渡-建部間など。



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