海峡線

最終更新日2012.01.27.




中小国-木古内間 87.8 km

※特急は1〜2時間おきに運転されているので、乗りつぶしは容易。
● 基本データ

 海峡線は、津軽海峡の海底下に掘られた青函トンネルを中核とする路線で、青森県側津軽線中小国から北海道側江差線木古内を結ぶ。よく津軽海峡線といわれているが、それは青森-函館間(青森-中小国(津軽線)、海峡線、木古内-五稜郭(江差線)、五稜郭-函館(函館本線))の総称で、列車の運転系統上そう呼ばれている。海峡線のみの列車は運行されておらず、全ての列車が青森・函館以遠からの列車である。また、貨物の多くが走り、本州と北海道の物流を支えている。

 そもそも津軽海峡の青森-函館間は、明治41(1908)年3月7日から連絡線が結んでいたが、天候の影響により運行がしばしば不安定になることがあった(特に冬季)。昭和29(1954)年9月26日、台風により洞爺丸以下4隻が遭難する大事故が発生し、青函トンネルの建設が現実化し、昭和36(1961)年3月23日掘削が開始された。青函トンネルは多額の費用と多くの犠牲の上、24年の歳月をかけ、昭和60(1985年)3月10日貫通。昭和63(1988)年3月13日より営業が開始された。 トンネル全長は53.85kmで、現在のところ世界最長である。建設は新幹線規格でなされ、現在は在来線が運転されている。しかし、北海道新幹線が開業する際、三線軌化して、新幹線と在来線(貨物含む)を並行運行される予定である。
 トンネル内の竜飛海底駅、吉岡海底駅は、火災等の避難施設の駅(定点)であり、一般旅客が利用することはできない。両駅を見学したい場合は、「海底駅見学整理券」をあらかじめ購入しておかなければならない。青函トンネル記念館からも竜飛海底駅を見学することができる。また、吉岡海底駅には「ドラえもん広場」があり、それにあわせた列車(ドラえもん海底列車)が運行されている。

 2002年12月1日の東北新幹線八戸延伸に合わせて快速海峡は廃止され、夜行急行はまなす以外全列車が特急化(昼行特急は、スーパー白鳥・白鳥)され、乗車券のみで特急列車の普通車自由席に乗車できる特例が設けられている(平成16(2004)年3月13日石勝線新夕張-新得間の適用以来2例目)。これに伴い、(蟹田及び木古内で列車を乗り換えなければならないが)青春18きっぷで海峡を渡ることが可能になった。


[車窓の楽しみ方]
 中小国を出発すると車輌基地を走り、津軽線と分岐、山の中へ入っていく。幾つかのトンネルを抜けると津軽今別駅。津軽線の津軽二股駅と連絡しているので、ここで津軽線に乗り換えたり、津軽線から乗ってくる客が見受けられる。
 中小国から9つ目のトンネルが、青函トンネル。ここから先、約40分間暗闇に包まれるので車窓は面白くない。途中、十数分で津軽海底駅。この駅からケーブルカーで地上に出れたり、地上から海底駅へと見学できるが、おもな目的は火災等が発生した時に乗客を避難させる為の施設である。避難する為にこの階段を登ることが起こらないことを祈りたい。
 津軽海底駅から5分程で、もっとも深い部分を通過する。緑色のネオン管が光っているので分かりやすい。そこから5分程で、吉岡海底駅。ポツン、ポツンと通過する蛍光灯が、ポン、ポン、ポンと通過するので駅の存在が分かる。
 吉岡海底駅から十数分でトンネルを抜け北海道の光景が広がる。知内駅を過ぎ、さらに幾つかのトンネルを抜けると木古内駅に到着する。



● 乗りつぶし記録

  ・1994.02.03. 北海道初上陸で函館に行く、その際中小国←→木古内間に乗車。完乗・往復達成。
  ・2001.05.11. 最東端の地へ、中小国→木古内間に乗車。
  ・2001.05.13. 上の帰り、北斗星にて木古内→中小国間に乗車。
  ・2002.07.19. 最北端の地へ、中小国→木古内間に乗車。
  ・2002.07.21. 上の帰り、北斗星にて木古内→中小国間に乗車。
  ・2005.03.11. 流氷作戦で網走へ、中小国→木古内間に乗車。
  ・2005.03.15. 上の帰り、木古内→中小国間に乗車。
  ・2006.03.17. 北海道完乗作戦で、中小国→木古内間に乗車。
  ・2006.03.21. 上の帰り、木古内→中小国間に乗車。
  ・2010.03.14. 北海道乗りつくしで、中小国→木古内間に乗車。
  ・2010.03.16. 上の帰り、北斗星にて木古内→中小国間に乗車。



● 駅舎写真

中小国駅(2011.06.) 津軽今別駅(2005.07.) 竜飛海底駅(1992.09.)
吉岡海底駅 知内駅 木古内駅(2006.03.)



● おすすめ撮影ポイント

 撮影ポイントは、JR線路線別撮影地海峡線にて紹介している。(このページに戻る際は、ツールバーの"戻る"を使って下さい)
 他に、松前半島の山々と直線を走る列車が撮影できる知内-木古内間など。



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