夕食時。ニュースを見ていたシラガさん。アナウンサーのネクタイについてひとこと。
「この人のネクタイ、へん。センス悪〜」
結構手厳しい。こちらはアナウンサーのネクタイなんぞに興味はないから、どんなネクタイだったのかもわからない。
「ゴメン。見てなかったよ」
「そうなの?でもヒドいセンスだったよ」
そのアナウンサーのネクタイの気になったが、もっと気になることがあったので尋ねてみることにする。
「よく、見てるよねぇ。やっぱり男性の服装って気になる?」
「やっぱり気になるよぉ。ビジネスカジュアルでもヘタったポロシャツとか見るとかっこわるいし。」
・・・さいですか。では濃色ばかりの私の私服はどう思われているんか、心配である。
「そういえば今日、隣の課のタイゾーくんのポロシャツもかなりヘタってて、女性社員のネタになってた。」
・・・自分も決してセンスのいい方ではないから、口ではあいづちをうちながらも、心の中では冷や汗状態。独身の時はよくヘタったワイシャツや穴のあいたスラックスで出かけたこともあったし、実は人のこと笑えない。
「でね、タイゾー君はね、子供がいるのにヒドいのよ。」
シラガさんが続ける。
「この前、ポロシャツ、裏返しで会社にきたこともあるし。」
・・・あり得ない。それはあり得ない。
「しかもね、家に帰って奥さんにそのこと言ったら、『だからそう言ったのに!』って怒られたんだって。」
・・・あり得ない。本格的にあり得ない。思わず声をあげて笑ってしまった。
だが、我と我が身を振り返れば、左右で違う靴を履いて会社に行き、先輩に指摘されて寮に帰ったことのある私には、彼を笑う資格などないのであった。
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女性が。見ているのはわかる<br>私も職場のお姉さま方によく注意されたし。<br>ただ「子供がいるのにヒドい」というのがよくわからない。<br>駄目な奴は子供がいても駄目なんじゃなかろうか?<br>もちろん熊の人は、「初対面の人の「つかみ」をとるためにわざとしている」のだそうだが。