ESP8266開発ボードの設計者に物申す

ESP8266EX

これだけ普及しているESP8266EX(W-ROOM-02)について、素人がつまらないこと2点だけ言いたいので書きます。

RSTのプルアップ抵抗について

そこらの掲示板を読むと、10kオームでは動かない、3kオームでないといけないとか、色々書いてありますよね。きちんとプルアップ抵抗つけないとリセットできないとかブートしないとか。

でも、ESP8266EX Hardware Design Guideを見るとですね・・・

esp8266_rst

・・・・・・・

・・・

プルアップ抵抗5.1k入ってるよね?

いらないよね?外付けのプルアップ抵抗。もしかしたら3kは意味あるかもしれないけど、5.1kオーム以上のものはすべて無効だよね?

チップ単体で測定すると、だいたい4.8kオームくらいなので辻褄はあっている感じですがどうでしょうか?

CHIP_EN信号について

これも巷の掲示板読むと「仕様が途中で変更されて3kじゃなく1kオームじゃないと動かない!」とか書いてあります。あと、電源が1A以上の余裕のあるものじゃないと動かないとか、ひどいのになると1000μFのデカップリングコンデンサがあれば大丈夫とか書いてありますが・・・

件のガイドにはこう書いてあるんですよ。しかもデカデカとNOTICEに。

ESP8266_EN

要するに安定するまでEN信号は遅延させよう、ということなのです。模式的な回路にするとこんな感じ。

ESP8266_EN2

さらにENは元々プルアップされているわけだから、実際は抵抗も必要なく、コンデンサ1つ足すだけなのですね。ご丁寧に容量例まで書いてあるのだから従うべきでは?

ところが、この世界ではデファクトに近いスイッチサイエンスのW-ROOM-02開発ボードでさえ省略されちゃってるのよね。不思議ですね~(※決して煽っているわけではなく)

まあ、強引な理由を考えると、ESP8266EXの低消費電力通信機能ESP NOWを使おうとしたとき、遅延するだけ消費電力が延びることを憂慮して・・・とか考えたのですが、ぶっちゃけ仕様書読んでないだけでしょう。他人の作った回路図パチってるだけだといずれは手酷いやけどをすることになると思いますよ。

「H/W設計するなら仕様書くらい読みましょうよ!」言いたいことは以上です。

 

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