ESPタイニーサイネージを作った

ESPタイニーサイネージを作った

長かったが、ようやくできました!

ESPタイニーサイネージ

ベース基板は↓のような感じ。ホームリフローでも、がんばればこんなミニ基板が作れるのね。

ベースボード

ベース基板には、WiFi SoCのESP8266EX W-ROOM-02をメインとして、フルカラーLEDのWS2812Bが載っています。電源はマイクロUSB端子以外に、リチウムイオンポリマー電池も使えます。

残念ながら、USBシリアル変換チップは載っていません。USB端子は本当に電源だけの利用です。これは、省スペースと低消費電力化のためです。開発時にしか使いませんから・・・・

スイッチサイエンスの5V/3.3VUSBシリアル変換

開発したい場合は、スイッチサイエンスのFTDI USBシリアル変換アダプター(5V/3.3V切り替え機能付き)をぶっさすと、Arduinoでプログラミングできるようになります。上記のはお高めですが、Arduino micro互換のピン配列のUSBシリアル(DTRが6番ピンに来ているもの)なら大丈夫です。

なお、eBayやAliexpressで$5くらいで売っている(電子工作では定番な)有機ELディスプレイ(128×64ドット)ボードが、ちょうど乗っかるようにi2c端子が生えています。最初の写真はディスプレイをつけたものです。

開発目的

覚えてらっしゃるでしょうか?その昔、Chumbyというデジタルガジェットがあったことを。

chumby

LinuxとAdobe Flash Lite(だったような)が載っていて、アプリもいろいろ入れ替えて使える、WiFi付きの時計、みたいなガジェットでした。言うまでもなく”スマホ”にやられてしまいましたが・・・(*_*)

そう、スマホ、iOSやAndroidの通知機能は便利ですよね。しかし、「認知」=「事象の存在そのものを把握する」ということに関しては、単一の画面、単一のデバイスのスマートフォンだけに頼っていいのだろうか?という疑問が私にはあるわけです。

むしろ、人間はデバイスを持たず、ありとあらゆるところ、キッチン、玄関、廊下、ベットサイド、そこら中に表示デバイスがあれば、ロックを解除して通知画面をフリックしてアプリを起動して・・・とやらなくても良いんじゃないかと。かなりパッシブな情報提供でも事足りるのではないかと。本来の意味でのユビキタスコンピューティングですね。

例えば、朝もうあと1分で家を出なきゃ遅刻しちゃう、でも今日傘持っていく必要があるか知りたい!テレビのDボタン?いやテレビは消しちゃった、スマホスマホ・・・Yahoo天気を起動、遅い!みたいなことをやらなくても、玄関でLEDが水色に光ってたら傘を持っていく、というシンプルな仕組みにしたいのです。

これ、実は世間様ではすでに実現されていますよね。街頭や山手線内の「デジタルサイネージ」として。だから私は「ホームサイネージ」を作ればいいんじゃないかと。で、出来たのが、このしょぼい自作デバイスというわけです。私は本当はLinuxが得意なので、RaspberryPiで作れば何もしなくても済んだのかもしれませんが、RaspberryPiはパッシブ表示デバイスとして扱うには、ちょっとでかくてお高くてリッチで、鶏を割くに焉んぞ牛刀を用いん感が無きにもあらず。画面もついていませんし。

てなわけで、この界隈では「タイニー」と付ければしょぼくても許される気風がある(ねえよ)と勝手に思っているので、名前は「ESPタイニーサイネージ」です。

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