「食道楽_箱根」カテゴリーアーカイブ

富士屋ホテル

 で、遂に来てしまった、一度は泊まってみたい箱根のランドマーク、富士屋ホテルである。
 取りあえずチェックインまではまだ時間があるので荷物だけ預け、まずは昼食。今回の密かなる目標は「ホテル内のレストラン全制覇」。で、まずは複数あるレストランのうちからグリル「ウイステリア」へ。
 さぁ下界とは同じメニューでは値段で倍は違おうかという品々の中からビーフカレーをチョイス。
 果たしてこれは場所によるのかそれとも…
 いや~、こんなカレーもあるんだなぁ。味わいが未体験ゾーンに突入ですよ。またカレー道を一歩極めた感がした。
 ちょっと腹ごなしに散策。ホテル内には温室があったりそして勿論広大な庭園があったり。雨上がりの中歩いてみた。
 ではお茶にしよう。今度はその庭に面したティーラウンジ「オーキッド」 だ。
 ここへ来たら注文せねばなるまい。あのジョン=レノン氏も食べたというアップルパイだ。
 コーヒーはお代わり自由なのだが、カップが空いたら何も言わずに注いでくれた。わんこコーヒー状態(笑)
 んで、お茶飲んでまったりしていると横の廊下をウェデイングドレス姿が通り過ぎていった。今日は結婚式があるようだ。ぜひここで式を挙げて我々を招待してくれる人がいてくれることを(以下略)
 ここでチェックイン、案内されたのは国の重要文化財である花御殿の一室。
 第一印象はとにかく天井が高い、さすが外国人向けに作られたホテルだ。これが歴史の息吹を感じるという奴なのか。
 一息ついたら今度はホテルの案内ツアーが始まるので参加。ここは昔はダンスホール、今は宴会場などに使われている部屋だ。とにかく細かい装飾やその意味が今の建物ではなかなかお目にかかれない当時の人のお客を楽しませようとする心意気が伝わってくるようだ。
 後ほどお世話になるレストラン。天井画や装飾などはまさに文化財である。そういった空間がいまだ当時と同じ現役のレストランとして使われていることが素晴らしいじゃないですか。
 ツアーを終えたところで、ここで温泉。
 基本部屋風呂らしく浴場はどちらかというと小じんまりとしている。勿論宮ノ下の温泉である。
 なお温泉の写真は撮れなかったので、ここは3代目当主の銅像をご覧ください。
 湯上がりに今度はバー「ヴィクトリア」に行ってみた。さすがに早い時間なので客は他に1グループいるだけ。おかげで落ち着いた雰囲気を楽しめた。途中街の防災無線が流れたことをのぞけばな(笑)
 ウイスキーロックを一杯。
 るぅ嬢はノンアルコールのカクテル。
 おつまみにチーズ盛り合わせ。これがまたねぇ。ブルーチーズにつけるはちみつまでモノが違うよ。
 部屋に戻って、今度はマッサージを受ける。ちなみに値段は下界相場とほぼ同じだ。ベテランのおばさんが来てくれたがなかなかに腕が良かった。

さぁ夕食だ

 さぁ、ここで本日のメインイベントの夕食である。先ほど訪れたメインダイニングルーム「ザ・フジヤ」でのディナーコースだ。
 食前のお楽しみ、本日はトマトのジュレ。うーむ、まず最初からモノが違うんだよなぁ。
 オマール海老とサーモンのテリーヌに赤ピーマンのクーリ。書いていてクーリって何なんだ、ともかくこの旨い食べ物がそれなのか。
 ここで、「写真撮って貰えますか?」「勿論です!」
 本日のポタージュはコーン。んで、
 「当ホテルではお客様にお好みの量をすくってもらいます」
 そりゃやりますよ(笑)
 舌平目の白ワイン蒸し、雲丹入りクリームソース。事前にメニューが配られていたのだが、普通舌平目ってそのままソテーとかでしょ、そういうのが出てくると思ったらそうじゃない、鱈と帆立の擂り身を舌平目で巻いたってんだから、これは自分が物を知らないのでなければ、一皿ごとに驚きがあるってもんだ。
 牛フィレ肉のステーキ、マデラワインソース。ただ焼いただけじゃないぞ、その上にトリュフの薄切りだ。ソースにもトリュフとトリュフオイルを混ぜて作っているんだ。トリュフオイルって何だ、キノコから油が取れるなんて初めて知ったぞ。もうね、これは一口ずつホントに味わって食べましたよ。
 デザートはピーチメルバ、いやこれまたね、一品じゃないんだよ、もう覚え切れていないけど。
 紅茶うまうま。
 チョコレートもついてくるんだ。最後までおいしくってねぇ。チョコの後の方が紅茶が旨かった気がする。
 さて、我々の食事はこれで終わりなのだが、隣のテーブルで何やら始まった。
 デザートを調理しているようだが、ここでフランベしますよ(by炎の料理人大泉洋)
 さらにフルーツの皮をむいて、それにリキュールをかけると…炎がチリチリと皮を伝って登ってくるのだ。これは見た目にとても面白い。最終的に出来上がったのが何かは知らないが。
 で、どうも隣は子連れ家族と男性1名のようだがこの男性の方がこの方が先程のデザートもお子さまように注文したようなのだが、食事中延々としゃべり倒していて という訳でディナーを満喫。いや~世の中にはうまい料理ってもんがあるんだな~、としみじみ実感するのであった。