「野球」カテゴリーアーカイブ

スローカーブが話題になっているらしい

 あれは…調べてみたら1984年の年ようだ…夏の甲子園決勝、最終回に取手二高の投手が投げた球がスローカーブであった、それが脳裏に何故か強く残っている。 スポーツエッセイで一時代を築いた山際淳司氏、氏の著作の一つに県立高校の投手を描いたものがあり、それは彼の持ち球を軸として書かれた。作品のタイトルは「スローカーブを、もう一球
 マァ何が言いたいかといえば、別に昔から使われているしルール上も何の問題もない球が何で今更議論の的になるのかよくわからんということだ。

あれから早や10年…

 時の経つのは早いもので、あの合併騒動から10年が過ぎたそうだ。翌年のマリーンズ優勝や昨年のイーグルス優勝を見ると、「あれは一体何だったのか?」と思わずにはいられなくなる。
 当時及びその後に宮内某氏が言うには「マーケット規模に合わせた縮小」というものであるが、それならば当時東北はマーケットと見られなかったのかと。
 …いや今思えば別の理由があったのではないか、あれだけの経営者にしてはそんな誰から見ても判断ミスになる結論を出すとは考えにくい。縮小は単なる言い訳だったんじゃ…。
 さて、では10年経ってプロ野球は変わったかと言われれば、前進はしているが歩みは遅い…といったところか。

イーグルス日本一

 早速るぅ嬢が楽天の日本一セールにアクセスするが、「繋がらない~」
 マ、マァそれは置いといて。
 ここ数年自力を付けてきた感はあったが、創立9年で日本一まで到達するとは思っていなかった。
 さて、先々月になるが日経の記事が面白い対比になっていた。
 その月の「私の履歴書」が合併球団オーナーのものであった。さて、では合併話が実際どのようなものであったか興味があったのだが、いわく「当時のプロ野球経営は前時代的であり近代化を図ろうとした」のはいいのだが「経営規模に対し12球団では多すぎる」と判断したそうだ。
 さて一方、優勝記念でのイーグルスの記事では同じく「球団経営の変革」が掲げられたが、その手法は「球場の直接経営」などなど、今では当たり前ながら当時はまだ広まってなかったものであった(ちなみに同記事では翌年からマリーンズも千葉マリンの指定管理者となり赤字を大幅圧縮したことも添えられている)。その結果の初年度黒字計上であった。
 さて、全体の縮小による均衡を図った策と、東北という新天地でパイを広げた上で結果を出した策、どちらがより球界の為になったのか。
 ただまだ結論が出るには早いのかも知れない。個人的には「さらに球団を増やす」ぐらいの積極策が打ち出せるぐらいになればいいと思うのだが。

マー君20連勝

 一方でまたとんでもない記録ができたものだ。
 しかしなれば「マー君の連勝記録は俺たちが止める!」とかハッタリかますチームなり選手なりがいれば盛り上がるんだが。

交流戦

 今年もパリーグが圧勝!この結果の差はリーグの特徴の差とも言えるし、その意味では2リーグ制の良い面が出ているとも言えるだろう。
 マリーンズに関してはタイガース戦で勝てなかったこと、スワローズに対し3敗というのが残念であったが、概ね無難に乗り切ったと言うところだろうか。一方で始まる前は「交流戦は5割で行ければいい」などと各チーム言っていたがパで5割じゃリーグ内最下位になりかねない、ましてや優勝となれば1敗が命取りになるハイレベルな争いになった。セの方はベイとかベイとか鯉とかがなぁ…。
 ところで、本日最終戦、ファイターズ大谷選手が5番ピッチャーで先発出場、今のところプロ球界唯一無二の存在である。どちらかに専念しろという声もあるが、他にない特徴を持つことこそがプロ選手としての魅力であり、ひいてはかような選手が多く出てくることがプロ野球の魅力の拡大にもなってくる。どこまで行けるかはわからないがとことん突き進んでもらいたいものである。

やっぱり飛ぶボールだった! NPBが統一球変更認めた

 「アァやっぱりな」というのが大方のファンの感想だろう。
 個人的には先日のハマスタで今江、荻野が弾丸ライナーをスタンドにたたき込んできたのを見て、選手には悪いが「今年は球が違う」と確信したものである。
 そもそもの統一球導入に関しては、これは野球という競技の根幹であるボールが球場ごとに違うこと自体がおかしかったのであり、競技の公平性を保つ意味でもむしろ歓迎される話であった。また反発力を下げる事についても2010年までが飛びすぎて中距離タイプのバッターでもホームランが量産されゲームが大味になっていたこともまた多くのファンで見解が一致するところであろう。
 しかしそのボールの反発力が設定値よりもさらに低くなり「飛ばなさすぎた」。だがこれ自体はNPBが要求したボールを作れなかったメーカーのミスである。問題はこの事態を把握していたNPBがすぐさま(少なくともボールの検査データがある程度集積されていたであろう2011年シーズン中盤頃までに)公表しメーカーに対し改善を指示していればよかったものが、何故か2シーズンも放置され、公表もされなかった事である。それに続く今シーズンのドタバタは何を言わんかや、である。
 さて今シーズン、ここまでどうだろう。確かにホームランは野球の華である。しかしそれは希少性あってのものではないだろうか。なかなかホームランがでないからこそおかわり君や中田翔選手は凄いのであり、中距離打者が完璧なバッティングで捉えて出たホームランだからこそその一本に価値があるのではないだろうか。
 野球とは微妙なバランスの上に成り立っているスポーツである。よく言われるがベース間の距離がわずかでも長かったら、マウンドとホームベースの距離がわずかでも短かったら、野球は今とは全く違った競技になっていた可能性がある。ボールもまた然り、野球という競技をもっとも魅力あるもいのにしてくれる反発力はどの程度なのか、個人的にはNPBが最初に統一球として指示した値が実は一番近いのではないかと思うのだが。

クライマックス最終戦

 タカ日本S進出 CS3連勝、8年ぶり
 短期決戦の何が面白いかって、1ゲームに対する選手の集中度がレギュラーシーズンとは断然違うとこである。
 延長10回、双方1点ずつ奪い合ったが、その時の涌井と杉内がどちらも膝に手をつき、これ以上はとても投げられないという姿にそこまでの投球の凄まじさを感じさせるし、リーグを代表するエース同士がここまでなるのかという所こそがシリーズの面白さであろう。
 今年は結果としてはホークスの3連勝であったが、それ以上に充実したゲーム内容であったと思う。

新球団名「横浜DeNAベイスターズ」売却で合意

 携帯ゲームって儲かるんだなぁ(棒読み)。
 前から何度も書いているが、要は野球だけで黒字経営できれば(少なくとも一般企業の広告宣伝費で賄える程度の赤字額であれば)どこでも親会社にはなれる訳で、その為には年俸のレベルも含めての改革が必要であろう。その点でもベイスは横浜スタジアム問題の早急な解決が求められるだろう。
 にしても、神奈川県企業連合で買収ってわけには行かなかったのかなぁ。昨年の騒ぎの時点から動き始めていれば良かったのか。

野球二題

落合監督が今季限りで退団 
 氏の著作や過去のインタビュー記事なんかを読むと、落合監督って、現役時代に自分が理想としていた監督像をそのまま具現化しているな、と思う。
 同意見の人もいると思うが、多分氏の理想に一番近かったのはオリオンズ時代の稲尾監督じゃないかな。
 ちなみにあの時代、私はその後その時々のマリーンズ投手陣を見る度「川本と成本があの時代にいたら…」「コバマサと薮田が…」「薮田と伊藤が…」いたら優勝も夢ではなかったと思う。イヤマジで。
 渡辺会長、巨人大苦戦で統一球いらん いや必要なのは統一球に対応した技術を選手が身に付けることだろう。前にも書いたが、今年の球はバットの芯で的確にミートしないと打球の球速が出ない、ホームランにもならないし内野の間を抜くこともできない。より精密なバットコントロールが求められるがそれができてこそのプロであろう。
 それに、見る方も今更大したことない選手(と言ってしまうと失礼だが)がぽーんと打ってしまうホームランでゲームが決まるような展開を見たいとは思わないと考えるがいかに。