優勝の恩恵

 「優勝するとロッテのお菓子が安くなるのか?」
 ハイ、安くなりましたよ、という訳で職場にあるコンビにでもマリーンズ優勝セール!でお菓子を買い込んでみたりする。これが幸せの味ってものかぁ~。


 念願の優勝を果たした訳ですが、今だから書けますが

  今年は本気で勝ちたかった!

 投手陣の充実、若手の成長などで優勝を目指せる戦力が整ってきた、というのはありましたが、それ以外のところにも理由があります。
ここ数年でマリーンズは大きく変わりました。今まではただ単に千葉にいるチーム、という感でしたが、球団も本気になり、やっと千葉に根付いたチームへと成長してきたと実感できるようになって来ました。ファンサービスや集客の工夫も徐々に実を結びつつあり、一方スタンドのファンも例の応援スタイルが新たなファンを呼ぶ好回転を生み出していました。肝心のチームを構成する選手も投手陣は12球団一と言われるまでになってきました。
それが昨年の球団再編騒動で全てが無に帰す危機が襲ってきました。結果としてマリーンズは存続できたのですが、一度は球界に不要な球団とレッテルを貼られてしまった訳です。
このままでいいのか、我々のやって来たことは無駄だったのか?
だからこそ今年は言いたかった、俺達はやれる、勝てる、客だって呼んでみせる!
迎えた今シーズン、チームは勝ちまくった、それだけじゃない、今までのプロ野球にない選手とファンの関係を築いた(ゲーム後に完投した投手がファンの前で歌うチームが今までにあっただろうか?!)、勿論観客動員数は実数レベルで球団過去最高を集めることができた。
今年マリンスタジアムに足を運んでくれた人であればわかってもらえると思う。ゲーム開始前から今日は何をやってくれるかというイベントで楽しませ、ゲームが始まれば席を立つ間も与えないぐらい常にハイレベルなプレーを展開してくれた。凄く楽しかった!ここにプロ野球の進むべき道のひとつを示せた、そう思う。
しかし、全ては勝たなければ認めてはもらえない、だから勝ちたかった!

 過去にはスタンドに閑古鳥が鳴き、ドラフトで指名した選手には入団を拒否され、連敗記録まで作ったチーム。それでも本気になればここまでになれる、だったら他のチームにだってできるはずだ、あと何チームか増えたってできるはずだ。今年のマリーンズがそれを証明してみせた。
 昨年の球団再編騒動が、私の中ではようやくひとつの決着をつけられたと思います。