アジア制覇

 掴み取れ、アジアの頂点!

 アジアシリーズ決勝戦観戦のため東京ドームへ。
 今日はレフとスタンドに座ったのですが、360°のうち270°ぐらい白く染まっています、スゴイ!もう二度と東京ドームでこんな光景は見られないぞ。

 ゲームは先発がライオンズはエースのペ・ヨンス、マリーンズは満を持して登板の渡辺俊介。
 初回、俊介いきなり先頭打者に2ベース、しかし続くバッターのバントを俊介好フィールディングでサードタッチアウト、しかし続く3番にヒット。結局無得点に抑えますが不安な立ち上がり。一方マリーンズは西岡のこちらもいきなりの2ベースを足掛かりに1点先取、ただ満塁まで行って1点、これがどう響くか。
 2回表は1死から塀内のエラーで2塁へ。塀内、このシリーズ全くいい所ありません。この回は何とか無失点に抑える。裏の攻撃は三者凡退、いよいよ投手戦のパターンか?
 3回、俊介遂に失点、同点に追いつかれる。しかし、取られたら取り返すのが今年のマリーンズ、まずは今江がヒットで出塁、2死後、フランコがタイムリー!…と思ったら今江生還せず。足でもやってしまったか?しかし続く絶好調ベニーのタイムリーで逆転!
 4回、今江遂に交代、渡辺正人がサードに。これでマリーンズの誇る内野ゴールデングラブカルテットも残るは西岡ただ一人という非常事態に。そしていきなり先頭バッターの当りが正人のところに、取れない!しかし2死後のサードゴロは警戒にランニングキャッチ、そのままベンチまで走り抜けていきます。
 その裏、2死から西岡フォアボールで出塁、誰もが盗塁でチャンスを広げることを期待していたところ、この時ベンチからは待て、のサインが出ていたとか。ランナー西岡なら走らせないため直球勝負で来るだろうという読みがズバリ当たり、ここでまさかまさか正人の2ランホームラーン!この後、マリーンズは8回まで無得点、貴重なホームランでした。
 この後俊介6回まで投げるが毎回ランナーを背負う苦しいピッチング、しかし要所を押さえるのはさすが。
 7回からはマリーンズ自慢の中継ぎ陣、藤田、薮田がきっちり抑えていよいよ最終回、マウンドには当然コバマサが登ります。が、
 まずは先頭バッターを三振に取り、今日はこのまま終わるか、と思ったら…。
 続く9番にレフト前ヒット、さらにエラーで2塁へ。ま、まさか。
 さらにトップにタイムリー、2番の当たりはセカンド塀内に飛ぶが2塁送球を迷う間にオールセーフ、スタンドからは思わずブーイングが飛ぶ!続く3番ヤン・ジュンヒョクは三振に取るが4番キム・ハンスにタイムリー!オィオィ、一打逆転だと?!頭をよぎるはプレーオフ第二ステージ第三戦、頼む、抑えてくれ!!
 そして5番、キム・デイク、空振り三振!!

 マリーンズ、アジアを制覇!!

 スタンドから一斉に投げられる紙テープの雨、雨!そして、バレンタイン監督が宙に舞う!!

 いや、3度目の優勝でやっと生で胴上げ見ましたよ。

 さてこのアジアシリーズ、まずは成功と見ていいでしょう。
 手前味噌になりますが、日本代表でマリーンズが出場したのも成功に一役買えたのでは。風の噂によると某チームは一軍半で出場しようとしていたとか。マリーンズは日本シリーズ後すぐにチームもファンもアジア制覇を目指し準備をしてきました。とかく花相撲になってしまうシーズン後の国際試合を権威あるものにできたかと思います。
 また、今までアヤフヤだった各国の野球の差がはっきりしたかと。各国とも国内リーグ制覇だけでなくその先で勝てるよう選手、球団とも精進していく目標ができ、更なるレベル向上を果たせるのではと思います。
 そして、いずれ、近い将来には真の世界クラブチーム選手権を実現する第一歩になれば…。

 何はともあれ、今まででもっとも長いシーズンを戦った選手、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。