一夜明け、朝食を済ませて、
「さて、今日はどうしよう」
仕事的に行くべきところは昨日全て回ってしまったし…。
結局、昨日行っていない島の反対側が見えるところへ。
チャリを飛ばし島の北東にある釣浜という所の駐車場へ。
ここからは歩き、下へ向かえば浜へ、上へ登れば展望台へ。何とかと煙は高いところへ上がりたがるのでまずは上へ。頭の中に「川口弘探検隊」のBGMが鳴り響く中、道はほぼ山の稜線に沿った形で進んでいく。しばらく進めば島の両側が見える展望台。さらに先へ進めそうなのですが、「坂道きつそうだなぁ」引き返す。戻ってみるともう少し先に展望台があった様で。頭の中に古文の岩清水八幡宮の話が浮かんできたり。
元の駐車場に戻り、今度は釣浜への道を下って行く。
釣浜でしばらくボーっとしていると、ウェットスーツのおじさん登場!
モリを持って海に飛び込んでいきました。ここはひとつ、未来少年コナンよろしく魚を獲ったシーンでもお目にかかりたいと思ったのですが…さすがにそこまでは。
といった所で引き返す。
父島タクシーにチャリンコを返しに行くと…オォ、昨日チャリを貸してくれたお姉ちゃんがツナギで車の整備をしているぞ、ちょっと萌え。
お昼は「島寿司」という寿司屋で小笠原寿司というメニューを。島寿司と小笠原近海産のネタの寿司です。ちなみに島寿司は八丈から伝わったようです。値段1500円とチト高めながらさすがにいい味ですな。
あとは土産を買い込んだり。このパッションフルーツクッキーなんかは本土で作ったのに「小笠原土産」ってシール張っただけだよな~。なので確実に島産と思われるものを買い込んでいく。
これであとは船に乗るだけ。港への道すがら、ふと海に目をやると、
プシュー!
…とイルカだか鯨だかが潮を吹いたように見えたんだけれど、こんな湾内まで入ってきているのかいな。
”> さぁ出航、桟橋には数百人の見送りが、島の人口が2000人弱だから、うち2割ぐらいが来ているのかいな。
で、ともりん先生によるとここで島のクルーザーなんかが一斉に見送りに出てくれるそうなのですが…本日は一隻(しかもうちらがお世話になった父島タクシー)。
しかし、向こうも心得たものか、
「今日は一隻だから目立っているでしょーーー!!」
同じ出航シーンなのに素直に感動できる人と私とでは、こうも展開が違ってくるものなのでしょうか(笑)
しばらく甲板で海面に目を凝らす。
「鯨はいねぇか~~!!」
そうそう見つかるもんじゃない。
夜、船の食堂へ。本日の夕食はハンバーグにしよう。…普通にハンバーグだった。
甲板に出てみよう。オォ、昨日とはうって変わってどちらをみても星空だ!ここはひとつともりん先生の解説でも聞くことに…。
携帯が通じるわけがない。
結局、一時間近くボーっと空を眺める。
いつの間にか体が塩だらけになっていた。