ピーチ・アビエーション:関空就航 LCC時代到来、日本定着に注目

 日本にも格安航空の時代がやってきた、が、そうなると憂慮すべきは新幹線とのシェア争いということになってくる。
 そりゃ今まで運賃+料金で1万越えの区間で数千円の航空券売られたらかなり厳しいだろう。しかし一方で新幹線には飛行機にはない特徴もある。例えば駅が都市の中心にある、切符を買えばすぐ乗れる、シートベルトする必要もなく車内での自由度がある、などなど。
 そんな中でも注目すべきは飛行機では使えない電子機器が使用できるということだろう。既にN700系では座席にコンセントを設け無線LANも使用できるようになっている。
 ここでさらに一歩進めて車内を快適なオフィス空間として使えるようにして、乗車時間を単なる移動時間ではなく、どうせ業務をこなすならこの場でしたいと思わせる時間空間にすることが可能ではないだろうか。
 ちょっと考えてみたが、例えば車内にコーヒーチェーン店のスタンドでも設けて、その場でくつろぐこともできればネット経由で注文すると座席まで運んでくれるとか、一人用にデスクを装備した個室を設けるとか、車内で作ったファイルを転送しておくと駅でプリントアウトした資料が受け取れるとか…。
 スタンドは過去にあったビュッフェと同じだが、内装を過去のような機能一辺倒ではなく落ち着いたデザインにするなど形態を変えて復活していい列車ならではのサービスだと思う。個室も過去には151系にビジネスデスクなんてのがあったりグリーン個室はあった。しかしここは普通料金で提供し、例え予約が取れなくても「マ、普通座席でもいいか」と客を呼び込む看板になればいいかと。5~6人ぐらいの会議室なんてのもいいかもしれない。
 何にせよ、東京ー大阪間の旺盛な需要を取り込まねばならないので車内にあまり座席以外の空間は作りたくないとは思うが、全列車同じサービスを提供する必要もないと思うので、列車ごとに個性的なサービスを提供してもいいんじゃないかな。