既に雪は降っていなかった

 いや今朝の東急はあまりにもひどかった。
 確かに二年前の元住吉での事故があったから運転に慎重になるのはわかる、が、度を過ぎているのも如何なものか。
 既に天気は夜明け前に雪から雨に変わっていた、にもかかわらず、全列車各駅停車による間引き運転、さらに徐行運転ときたもんだ。おかげで列車は来たときから満員状態であった。そしてこれが各駅ごとにやれ緊急停止ボタンだこれ踏切に人が立ち入っただ前の駅に列車が止まっているだで一向に進まない。列車が数珠繋ぎになっていては何のための間引き運転だかわかったもんじゃない。ついでに言うとブレーキの掛け方がどうもおかしい、ネットの書き込みによるとTASC+耐雪ブレーキの使用で停止位置がずれまくっていたようだ。
 これまたネットの書き込みによれば横浜を6時半頃出た列車が2時間経っても渋谷に着かなかったそうだ。で、私も7時前に駅に行ったら列車到着まで15分待ち、そこから1時間以上かけて武蔵小杉に、ここで東横線を諦め目黒線に。幸い始発列車が来たのでここからは着席できたが目黒までこれまた40分ほどかかった。
 結局普段1時間ちょいの道のりに延々3時間以上かかって職場に到着した。
 これまで雪などの天候に対しては割と強いと思われてきた東急だが、どうやら先の事故で運行方法を大幅に変えたようだ。が、結果としては入場規制が敷かれるなど乗客の安全という面では疑問となる結果となってしまった。とにかく、今日のダイヤ乱れは雪の影響というより人災と言わざるを得ない。 既に東急では耐雪ブレーキやポイント稼働部の保温設備などは設置済みであり、ある程度の降雪には耐えられる機能は備わっているはずである。先の事故は耐雪ブレーキの使用が遅かったことが原因の一つとも考えられていることから、運用を間違わなければ雪でも通常運行あるいはある程度の制限での運行は可能であると考えられる、というか可能な程度の設備を備えてなければならない。