甲斐国物語=想いは遥かなる宇宙へ=

 「朝食ですよ~」という電話で目が覚めた。
 爽やかなる高原の朝、窓に目を移せば大自然の緑が目にも鮮やかに…
 …雨だった。

 まずは朝食を取ろう。
 正しいペンションの朝食といった感ですな。
 そして、ここで当ペンションのオーナーが登場!露天風呂作成の際に大分業者を泣かせたらしいといった話を披露。
「好きな曲聴きながら星を見上げていると最高」
 最早人生の勝利者ですな。

 朝食後、一晩お世話になったスケッチブックを後にして、向かったのは清里フォトミュージアム。ここでは現在、「はじめての宇宙の歩き方」という写真展が開催されています。星見に来ながら曇天に見舞われた我々には何て逆転タイムリー2ベースな企画なんでしょう。

 途中道に迷って牛小屋に突入したりしましたが到着、思っていたよりも立派な建物で、公共の施設でもないのにこの豪華さ、ひょっとして実は宗教関係とかで最後に勧誘とかが待っているのでは…などとあらぬ疑いを持ってしまったり(失礼。実際は写真メーカーなどが出資している施設でした)。
 さて、肝心の写真展ですが…最初のコーナーに展示されていたのがエルサレム在住の写真家ニール・フォルバーグ氏の作品。遺跡などと星空を組み合わせた写真なのですが…「合成だよな」「合成だな」どう見ても後から星空を合成した作品でありました。確かに紹介文にもそのように書かれているのですが、これを良しとするか否か。表現手法としてはアリかもしれませんが天体写真ではないよな。この辺はともりん氏の主張を参考に(もっとボルケーノした文章になっているかと思ったら随分抑えたなぁ)。
 次はNASA提供の写真の数々、さすが月まで行かずにスタジオで撮影しただけあって鮮明な画像の数々(←違うって)。
 お次は自ら観測所に勤めるデイヴィッド・マリン氏の作品。こちらは勤め先の望遠鏡をフル活用した作品が並び、感心すると同時に「仕事道具で趣味の写真を撮るとは何てうらやまし…いやずっこい」などと思ってみたり。こういうのを見ていると思わず美星町の天文台に行きたくなってしまいますな。さらに日本のすばる天文台で撮影された写真も並び、ともりん先生などは「家帰ったら『プラネテス』を見る」とかかなりインスパイアされたようで(ステルヴィアじゃないのね)。

 丁度昼時になってきたので昼食を取ることに。初めに寄ったのが大泉の道の駅、が、「高い、メニューが朝とかぶっている」でそのままスルー。その後も入ろうとして車のウィンカーを出しながらそのまま通過した店2件、入ったはいいが駐車スペースがなく通過1件、店に入ったら「今日は団体さんだけです」と「お高い商売やってんじゃねーぞ!」と出てしまった店1件とで、昼飯難民と化した我々が最後に辿り着いたのは小淵沢インター近くのほうとう屋。
 あまり期待しないで入ったのですが…マァマァの味かな。個人的にはもっと煮込んで味が麺に染みた感じを出してもらいたかったのとダシにもう一工夫欲しかった。マ、あまり多くは望むべきでないか。

 この後、私の晩飯と土産品購入の為小淵沢駅に寄ってもらう。新作弁当「まんぷく甲斐」「風林火山」をゲット。

 さぁ、悲しいけれど後は帰るだけ、高速に乗り途中八ヶ岳PAでFさんとお別れ。我々はそのまま中央道を東へと進み…
 自分達としては大分早く帰路へとついたつもりだったのですが、早くも大月から先で渋滞が発生、このまま進んでも良かったのですが…燃料がなくなった。警告灯って本当に点くんだな~。
 上野原で高速を下り、国道を進んでいく。この辺の20号線を走るなんて子供の頃以来じゃなかろうか。そして、途中相模湖に差し掛かったところで、ふとその幼き頃の記憶が甦った。
「たしかこの先に『日本一まずいラーメン』ってのがあったような…」
すると「ある、ある!」ハーモニーで答えが返ってきた。皆さん良くご存知で。
 かくして、それはあった!

 もう何年振りの再会になるだろうか。当時はそのネーミングセンスに衝撃を受けたものだが、未だに存在しているということは、それなりに商売成り立っているんだな~。もっとも入って味わう気は起きなかったが。

 高尾であいあん氏とけんけん氏を落として、我々は無事横浜到着。ご苦労様でした。

 さぁ晩飯だ!

 ワインで育った牛と豚のお弁当。まず甲州ワインビーフとは…「ワインを絞って残ったブドウ粕を飼料として育てた牛。ブドウ粕には良質な繊維を大量に含み、またブドウの皮に含まれる成分が肉質の改善につながり、決めの細かい柔らかさと、ほんのり甘みのある肉質の牛肉」なんだそうです。そしてワイントンは「山梨産、ミネラル豊富で新陳代謝効果もある白ワインを飲ませて育てた、柔らかくジューシーな豚肉」だそうで。
 これらを牛は甘めのすき焼き風に煮て、椎茸、筍、蒟蒻を付け合せてご飯に乗せています。一方豚はメンチカツにして錦糸玉子を敷いたご飯に載せ、野沢菜を付けています。ちなみに山梨ではカツ丼はいわゆる卵とじではなく、ご飯にキャベツを載せそこに直接カツを乗せるそうです。メンチカツはもう少し歯ごたえがあっても良かったかな。

 ついでに折角なので今回の土産品をば。



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