そうだ、京都行こう

 人にはふと京都へ行きたくなる瞬間というものがあるものです(そうか?)。
 という訳で早朝の新幹線で突発性京都旅行へ出発!
 新横浜から約2時間、京都駅着。

 …寒い!

 天候良いしジャンパー一枚できたのですが、盆地の気候をなめていました。
 さて、まずはどこへ行こう、とにかく今回は鉄分は一切なしでな~んにも予定を立てずに身ひとつでふらりと来ていまして…。取りあえず山陰線で嵐山にでも行ってみるか。
 京都から揺られること約20分、嵯峨嵐山駅着。まだ朝早い時間帯ながら多くの観光客が吐き出され、それぞれの目的地へ散って行きます。が、その中駅前から立ち去れない私。手元のJR東海のパンフ(これしかナビゲーションがない)に目を落とし…。
 まずは嵐山の定番(らしい)天竜寺へ。
 世界文化遺産の曹源池のバックとなっている嵐山は…雇用の見頃は過ぎたか。
 ここで熟年カップル観光客に捉まる。
「えろうすんまへん、このカメラワイドになってもうて直してもらえまへんか?」(←スイマセン、本当はこんな言い方じゃなかったです)
 一眼レフを首から提げて観光地を歩くと十中八九こういう事になりますな。
 …危うく間違えてカメラの裏蓋を開けそうになるが無事修正。
 あとは境内を一通り回って退散。
 お次はその隣の宝厳院。

 こじんまりした境内には苔むした上に紅葉の枯葉が重なり…マァそんな感じですわ。
 続いて山陰線の線路を渡って反対側の宝筐院へ。

 こちらは嵐山一の紅葉を謳うだけあって、山門をくぐった瞬間、参道の紅葉にハッとさせられました。

 さて、そろそろ腹の虫もなってきたところ、昼食にしましょうか。
 最初は湯豆腐の専門店にでも入ろうかと思ったのですが…なかなか敷居が高そうだし、しかも男の一人旅とあってはさらに入りづらい!
 結局、保津川の川沿いにあったお茶屋さんみたいなところに入る。で、これが湯豆腐。

 この他に今日野菜の煮物などがついて1900円也、マァ半分は保津川の景色料って事で。
 んで、一人なので他の観光客の邪魔にならないようにとテーブル席に着いたのに、何故か後から来たおばちゃん団体に囲まれ、関西パワーに当てられてしまう。

 ここいらで嵐山を引き払う事に。となればと京福電車に飛び乗る。
何駅か進むとホームに団体さんらしき集団が、しかし、様子がちと違う。オ、よく見ると何かの撮影をやっているようだ、さすが太秦が近い場所。で、女優さんらしきオバサンが立っているけどハテ誰だったっけ?!その瞬間、車内から
「野際陽子だ」「野際陽子だ!!」
 しまった、こっちでもカメラ準備しておけば良かった。
 そんなこんなで終点の四条大宮。ここで次の目的地を東福寺に決定。となればこの先は阪急で烏丸、そこから地下鉄で京都駅、さらに奈良線で一駅で東福寺へ。
 …後から考えたら阪急で河原町まで行って橋渡ればすぐ京阪に乗れたのに。
 さて、その東福寺。

 東福寺といえばこのカット、の通天橋ですが残念ながら盛りは過ぎた様子。しかし境内にはまだまだ見頃の紅葉が多数あり、また庭園を眺めてボケーっとしたりとなかなか満足。

 さてお次は京阪で三条まで行きそこから市営地下鉄で醍醐へ行ってみよう。で、来た電車は京津線直通。ウ~ム、このまま浜大津まで乗って行きたい気もするが、イカン、今日は京都をぶらつくのが目的である。
 当初目的どおり、醍醐寺へ向かう。
 ここまでシーズン真っ盛りとあってどこへ行っても観光客が多かったのですが(それでも休日よりは少ないのだろうけど)、何故かここは静かなもので。

 しかし、地下鉄開業のせいか門前がすっかりベッドタウンになっていた…。
 ちなみに、後から東福寺から六地蔵経由の方がはるかに早かったことに気づく…。

 さっき乗った地下鉄の車内に「東山へは地下鉄で」というポスターが張ってあったのにひかれ(単純な…)地下鉄で折り返し東山で下車。ここから清水寺まで歩いてみようかと。
で、途中に

何かつい最近サスペンスドラマでこのあたりを見かけたような…。

 フラフラ~と進むと高台寺へと吸い込まれていきました。
 ここはご存知豊臣秀吉の妻ねねが建立した寺、ナルホド今日回った寺とも比べても庭などからも女性らしいやわらかさが感じられます。紅葉もまだまだ見頃だったのですが、ここで日が暮れてきました。しまった、もっと早い時間に来ればよかったか?

 いやいや、ライトアップされた姿もなかなか。

 完全に日が落ちた中、三年坂を登って行きます。

 そして清水寺到着。もうとっくに閉まっているかと思ったら幸いまだ開いていたので山門をくぐる。
 さすがに紅葉を楽しむ訳には行かないが代わりに夜景をスナップに収めてみる。

 と、ここで今度は修学旅行生に捉まりカメラマン役に。今日は一体何度他人のカメラを扱ったことやら。
「KAT-TONみたいに撮ってください!」
イヤ、私の腕を持ってしてもそうでない人はそれなりにしか写らないぞ。

 さすがにここでタイムアップ、一路、京都駅へと戻っていく。
 お土産を買い込んで新幹線のシートに身を埋めると…。
 どうも足の調子がおかしい、単なる疲れではあろうが、よく考えてみれば朝から昼食時以外はほとんど歩きっぱなし立ちっぱなし(電車の中?当然かぶりつきでしょう)だったのだから致し方がないか。
 ではここで夕食にしましょう。

 京都御膳 和なごみ/ジェイアール西日本フードサービスネット/850円
 いかにも京都らしいといった品を感じさせるお弁当。ご飯は白米と茶飯の二種類。おかずは煮物を中心として筍煮、里芋、人参、薩摩芋、蕗の煮物、京名物湯葉煮、煮豆には桜海老が添えられています。いずれも京風の透明感ある味付けです。
 焼き物として鯖、他に出汁巻き卵、鰊昆布、合鴨のロース、これも京名物鱧の湯引きなどです。
 何というか、下手なところで昼飯食べるよりも京都の駅弁食べた方が京都を感じられるような(オット)。

 という訳で無事帰宅。今回は結局メジャーどころばかり回った感がしますが、次回はもっとマイナーなところも回ってみたいなと。

 では最後に今回のお土産を

 京都のお菓子詰め合わせ。最近は各地でこういうコンビニエンスな土産ができて助かります。

東福寺の門前で見かけた鯖寿司。店の前にあった「NHKで紹介されました」という張り紙につられて購入。いやこれがなかなかおいしくて。機会があれば今度は丸々一本買ってみようかな。

 家に帰ったらNHKでキャンディーズの特集をやっていて思わず見入ってしまう。結構歌とか振付とか忘れていないものなのなのね。


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