宇宙の真実を知ることができるのか

 人それぞれだと思うが、宇宙論をはじめとする物理学の最先端に触れるきっかけになったもの、私の場合はやはりカール・セーガン博士の「COSMOS」であった。相対性理論などが導き出す奇妙な世界などに大いに好奇心を刺激されたものである。その後も物理学の進歩は止まることを知らず、さらに幸いなことにそれらの成果を多くの書籍やディスカバリーやナショジオなどのテレビ映像で得ることができる、いい時代になったものだ。さて、自分が幼き頃にはいつかは宇宙のすべての真実が明らかにされるときが来る、と漠然とながら思ったものである。そのCOSMOSから現在までの進歩は目覚ましいものであるのは確かなのだが、この進歩をさらに延長させ、究極的な理論の確立及びその結果により宇宙やこの世のすべてが明らかになるのは…余程のブレイクスルーでもない限り、どうも現在の進歩のスピードでは自分はその最後の姿を見ることができないだろうという現実に気付きつつあるのである。 全てを知ったとき、人はどうなるのか?それを見れないのは残念である。

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