《書評》★☆☆☆☆
現代社会において、自分の生きる意味とか、真の実力をつけるか、という話は全く意味を持たず、自分が他人からどう見られるか、どうすれば高く評価されるか、だけを考えていればよい、私は心理学者としてそのテクニックを公開しましょう!という糞うすっぺたい本。
ただ趣旨一貫してはいる。
日本語の文章が少しくらいおかしかろうが、それによって内容の質が落ちてしまうおうが、そんなことは私にとってどうでもいいことなのであり、私にとって最重要なのは、いつでも書店に行けば自分の本が、書店の新刊コーナーの目立つポジションに置かれていることなのである(p.46)
とか堂々と書いてあるので胸は透くような気分になる。露出度を高めろ!自分のブランドを高めろ!他人のやらないことをやれ!自分に自信を持て!という内容が、それなりの論文から牽いてある事例として(引用が正しいか、ということはこの際関係ない)たくさん載っているので、私のように自己評価が極限まで低い人間には良書かもしれません。