東海道本線

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最終更新日2012.02.07.


● 基本データ

 東海道本線は、東京駅から横浜、静岡、名古屋、京都、大阪を通って神戸駅に至る幹線路線である。太平洋ベルト地帯と呼ばれる人口が集中している大都市を走っていることなど日本を代表する大動脈である。
 日本に鉄道が(正式に)開業のは明治5(1872)年10月14日(営業は翌日から)のこと。これは江戸時代が終わってからすぐのことであった。新橋(当時は東京)-横浜(現;桜木町)間で産声を上げた日本の鉄道は、すなわち東海道本線の誕生でもあった。東京-横浜間の開業の2年後、明治7(1874)年5月11日大阪-神戸間が開業した。このように東西の大都市と、日米修好通商条約で開港した横浜と神戸をむすぶ路線がそれぞれ完成したのである。
 さて、何故東海道本線の終点は大阪や京都でなく神戸なのだろうか。この後の路線建設の詳細は後述するとして、それはこの2区間を結ぶように残りの横浜-大阪間が(明治22(1889)年7月1日に)東海道本線が完成したからで、さらに神戸から西は山陽鉄道という私鉄が路線を建設していて、後に山陽鉄道が国有化され山陽本線となったので、東海道・山陽本線の境が神戸駅となったからである。
 東京から京都・大阪まで、江戸時代に整備された五街道(東海道・中山道・甲州道中・奥州街道・日光街道)のうち、東海道(江戸-京都間)に鉄道を敷くのは当然であるように思われるが、当時は東海道沿いに水運(樽廻船・菱垣廻船など)が発達していたことや、国防上危険であるなどの理由から、中山道沿い(高崎・信越中央西線ルート)に建設しようとする意見も多かった。事実、中央西線を建設しようとして、資材を海から運ぼうとする武豊-熱田間が明治19(1886)年3月1日に(後の武豊線が)開業しているほどだ。しかし、山岳ルートはトンネルが多くなり建設費が巨額になることや、カーブが多くなりスピードアップがはかれないなどの理由から、明治21(1886)年7月19日、幹線鉄道の建設が東海道経由に変更され、以降東海道沿いに路線が作られることになった。

 新橋-横浜間と大阪-神戸間とでは、大阪から延伸される方が早く、明治7(1874)年7月26日向日町、明治10(1877)年2月6日京都まで延伸された。京都の東には比良山地に連なる山々があり、大津まで至るには2つの長大トンネルを掘削しなければならなかった。しかし、この山々を貫く技術はまだ日本にはなく、よって京都から東方面へは、現在の奈良線のルートで稲荷駅まで南下した後、東へカーブを切って山すそを通るルートとなった。こうして、明治12(1879)年8月18日迂回ルートで大谷(場所は、京阪京津線大谷駅近く)まで延伸された。このまま京阪京津線に近い形で建設され、明治13(1880)年7月15日大津(後の浜大津駅)まで延伸した。ここから先へは、琵琶湖水運を利用することになり、太湖汽船が明治15(1882)年5月1日に長浜-大津間に鉄道連絡船を就航し、それにつなげる形で路線は長浜から更に東に延びていくことになった。
 大谷-大津間に開業した路線に馬場駅(現;膳所(ぜぜ)駅)が設けられ、そこから琵琶湖東岸をゆく路線が建設されることになった。明治22(1889)年7月1日現在の米原駅付近でつながり、新橋-神戸間が全通することになった。この際、馬場-大津間の旅客営業と、太湖汽船の長浜-大津間航路が廃止された。
 その後、大津-京都間の路線の整理が行われ、東山・新逢坂山の両トンネルが完成した大正10(1921)年8月1日、現在線に切り替えられた。同時に馬場-大谷-稲荷間の旧線が廃止、稲荷-京都間は奈良線に編入されることになった。

 明治22(1889)年7月1日、東海道線は(御殿場経由で)全通した際、1日1往復の直通運転がなされた。所要時間は実に約20時間を要した。その後、急行や特急の誕生で時間短縮がはかられたが、戦時中は戦時ダイヤが組まれ優等列車皆無の時代が続いた。戦後、昭和22(1947)年9月15日には平和を願って、特急「へいわ」が東京-大阪間に運転され、優等列車が復活した。
 昭和33(1958)年11月1日、特急「こだま」が東京-大阪・神戸間に誕生し、東京-大阪間を6時間50分で結んだ。このことにより日帰りが可能になり「ビジネス特急」と呼ばれ好評であった。これを受けて、昭和36(1961)年10月のダイヤ改正では東海道本線を走る優等列車は増発され、まさに黄金時代をむかえることになった。しかし、これは長くは続かず、昭和39(1964)年10月1日東海道新幹線が完成すると、優等列車の廃止が相次ぎ、現在では東海道本線のみを走る優等列車(急行以上)はまったくないという状態になり、日本の大動脈を走る路線としてはやや寂しいものになっている。ただ、この区間では北から北陸本線を通ってくる特急や、また京都・大阪から山陰地方などへむかう特急など数多く走り、さながら往年の東海道本線のような賑やかさがある。
 長距離輸送の役割が東海道新幹線に移ったことで、東海道本線は地域内輸送を担うことになった。昭和62(1987)年4月1日、JRが誕生した際、東京駅-熱海駅間はJR東日本、熱海駅-米原駅間はJR東海、米原駅-神戸駅間はJR西日本の管轄に移管されたが、地域内輸送は変わることなく、東京・名古屋・大阪などの大都市圏内を結ぶ路線として、ますます重要性が増している状況である。その為であろうか、この区間のうち米原-京都間を「琵琶湖線」、京都-大阪間を「京都線」、大阪-神戸-姫路間を「神戸線」という愛称を用いて別の路線として明確に区切られている。





米原-神戸間 143.6km

※ 特急列車も普通列車も充実しているので、乗りつぶしは容易。ただ、普通列車の場合は数回の乗換えが必要になる。



[車窓の楽しみ方]

只今、編集中



● 乗りつぶし記録

  ・1981.08.?   岡山からの帰省の際、(寝台特急瀬戸にて)神戸→米原間に乗車。完乗達成。
  ・1985.01.?   岡山からの帰京の際、(寝台特急瀬戸にて)神戸→米原間に乗車。
  ・1988.03.?   友人達と金沢・岡山旅行の帰り、(大垣夜行にて)神戸→米原間に乗車。
  ・1993.02.23. アルバイトの広島出張で、(寝台特急瀬戸にて)米原→神戸間に乗車。
  ・1993.02.24. その帰り、(寝台特急あさかぜにて)神戸→米原間に乗車。
  ・1998.03.13. 高松・岡山旅行で、(寝台特急瀬戸にて)米原→神戸間に乗車。
  ・1999.03.12. 山陰旅行で、(サンライズ瀬戸にて)米原→神戸間に乗車。
  ・1999.03.14. その帰り、神戸→米原間に乗車。
  ・2000.07.22. 岐阜・神戸旅行で、米原→神戸間に乗車。
  ・2001.09.09. 南紀・近畿旅行で、新大阪→神戸/京都→米原間に乗車。
  ・2003.03.17. 九州旅行で、(寝台特急富士にて)神戸→米原間に乗車。
  ・2003.08.04. 生徒達と岡山県美星町へ、米原→神戸間に乗車。
  ・2003.08.06. その帰り、神戸→大阪/大阪→米原間に乗車。
  ・2004.07.17. 萩・津和野旅行で、(寝台特急あさかぜにて)米原→神戸間に乗車。
  ・2004.07.19-20. その帰り、(サンライズ出雲にて)神戸→米原間に乗車。
  ・2005.04.29. 四国作戦で、(寝台急行銀河にて)米原→大阪→神戸間に乗車。
  ・2005.05.03. その帰り、(サンライズ瀬戸にて)神戸→米原間に乗車。
  ・2005.08.19. JR東海攻略作戦で、京都→草津間に乗車。
  ・2006.03.12. 山陰旅行で、米原→神戸間に乗車。
  ・2006.03.13. その帰り、神戸→米原間に乗車。
  ・2006.03.24. 京都研修旅行で、(ながらにて)米原→京都間に乗車。
  ・2006.03.25. その帰り、京都→米原間に乗車。
  ・2006.07.22. 奈良研修旅行で、米原→京都間に乗車。
  ・2006.07.23. その帰り、京都→米原間に乗車。
  ・2006.08.16. 北九州攻略作戦で、米原→新大阪→神戸間に乗車。
  ・2006.08.20. その帰り、神戸→米原間に乗車。
  ・2007.03.24. 九州研修旅行で、米原→神戸間に乗車。
  ・2007.03.26. その帰り、神戸→米原間に乗車。
  ・2007.03.30. 南九州攻略作戦で、米原→神戸間に乗車。
  ・2007.04.03. その帰り、神戸→米原間に乗車。
  ・2007.07.27. 西九州攻略作戦で、米原→神戸間に乗車。
  ・2007.07.30. その帰り、神戸→米原間に乗車。
  ・2007.08.24. 中国山地攻略作戦で、米原→神戸間に乗車。
  ・2007.08.25. その帰り、神戸→米原間に乗車。
  ・2008.03.28. 九州完乗作戦で、米原→神戸間に乗車。
  ・2008.04.01. その帰り、神戸→米原間に乗車。
  ・2008.07.19. 近畿完乗作戦で、米原→山科/京都→大津間に乗車。
  ・2008.07.20. 同、大津→京都/山科→京都→米原間に乗車。
  ・2008.07.26. 近畿完乗作戦2で、米原→近江八幡/米原→大津間に乗車。
  ・2008.07.27. 同、大津→塚本→大阪/大阪→彦根→米原間に乗車。
  ・2008.08.23. 京都研修旅行で、米原→京都/山科→京都間に乗車。
  ・2008.08.24. その帰り、京都→大阪/大阪→米原間に乗車。
  ・2009.03.27. 九州研修旅行で、米原→神戸間に乗車。
  ・2009.03.30. その帰り、神戸→米原間に乗車。
  ・2009.04.04. 近畿乗りつくしで、米原→稲枝→彦根→京都→三ノ宮→神戸/三ノ宮→神戸間に乗車。
  ・2009.04.05. 同、京都→大津間に乗車。
  ・2009.04.06. 同、大津→京都/京都→米原間に乗車。
  ・2009.07.18. 奄美日食作戦で、米原→神戸間に乗車。
  ・2009.07.25. 同、神戸→米原間に乗車。
  ・2010.03.27. 倉敷・広島研修旅行で、米原→神戸間に乗車。
  ・2010.03.29. その帰り、神戸→大阪/大阪→米原間に乗車。
  ・2010.07.25. 近畿乗りつくしで、京都→山科/山科→山崎→京都間に乗車。
  ・2010.07.26. 同、京都→山科/山科→京都→野洲→米原間に乗車。
  ・2010.08.20. 九州鉄道記念館号撮影で、米原→神戸間に乗車。
  ・2010.08.23. その帰り、神戸→野洲→米原間に乗車。
  ・2010.12.18. 近畿旅行旅行で、米原→京都間に乗車。
  ・2010.12.19. その帰り、尼崎→大阪→米原間に乗車。
  ・2011.01.09. 近鉄乗りつくしで、米原→大阪間に乗車。
  ・2011.01.10. その帰り、山崎→山科/山科→京都→米原間に乗車。
  ・2011.03.11. 大阪撮影&乗りつくし旅行で、京都→高槻→大阪/大阪→新大阪間に乗車。
  ・2011.03.13. 同、新大阪→神戸/尼崎→新大阪間に乗車。
  ・2011.03.25. 関西撮影旅行で、米原→高槻/神戸→三ノ宮/三ノ宮→神戸間に乗車。
  ・2011.03.26. 同、神戸→米原間に乗車。
  ・2011.03.27. 同、米原→大阪間に乗車。
  ・2011.03.28. その帰り、尼崎→米原間に乗車。
  ・2011.08.01. 南紀遠征で、大阪→山科/大阪→塚本→大阪/大阪→米原間に乗車。
  ・2011.08.19. 九州遠征で、米原→神戸間に乗車。
  ・2011.08.22-23. その帰り、神戸→米原間に乗車。
  ・2011.09.02. 近畿遠征で、米原→石山→草津/草津→石山/石山→大阪間に乗車。
  ・2011.09.03. 同、尼崎→神戸間に乗車。
  ・2011.09.04. 同、神戸→三ノ宮/三ノ宮→神戸間に乗車。
  ・2011.09.05. その帰り、神戸→米原間に乗車。
  ・2011.10.10. 山陰遠征で、神戸→米原間に乗車。
  ・2011.12.17. 聖地巡礼の旅で、米原→京都間に乗車。
  ・2011.12.18. 同、近江八幡→石山→京都間に乗車。



● 駅舎写真

米原駅(2006.03.) 彦根駅(2009.04.) 南彦根駅(2009.04.)
河瀬駅(2009.04.) 稲枝駅(2009.04.) 能登川駅(2008.07.)
安土駅(2008.07.) 近江八幡駅(2008.07.) 篠原駅(2008.07.)
野洲駅(2008.07.) 守山駅(2008.07.) 栗東駅(2008.07.)
草津駅(2005.08.) 南草津駅(2008.07.) 瀬田駅(2008.07.)
石山駅(2010.08.) 膳所駅(2010.08.) 大津駅(2008.07.)
山科駅(2008.07.) 京都駅(2001.09.) 西大路駅(2008.07.)
桂川駅(2009.04.) 向日町駅(2008.07.) 長岡京駅(2008.07.)
山崎駅(2008.07.) 島本駅(2008.07.) 高槻駅(2008.07.)
摂津富田駅(2008.07.) 茨木駅(2008.07.) 千里丘駅(2008.07.)
岸辺駅(2008.07.) 吹田駅(2008.07.) 東淀川駅(2008.07.)
新大阪駅(2006.03.) 大阪駅(2006.03.) 塚本駅(2008.07.)
尼崎駅(2008.07.) 立花駅(2009.04.) 甲子園口駅(2009.04.)
西宮駅(2009.04.) さくら夙川駅(2009.04.) 芦屋駅(2009.04.)
甲南山手駅(2009.04.) 摂津本山駅(2009.04.) 住吉駅(2009.04.)
六甲道駅(2009.04.) 灘駅(2009.04.)   三ノ宮駅(2000.07.)
全駅掲載
元町駅(2008.07.) 神戸駅(2001.09.)



● おすすめ撮影ポイント

 撮影ポイントは、JR線路線別撮影地東海道本線にて紹介している。(このページに戻る際は、ツールバーの"戻る"を使って下さい)



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