夕食後、シラガさんとテレビを眺めながらお茶など飲んでいると、突然シラガさんが言う。
「エイザくん、明日は 誕生日 だね。もう、 『アラフォー』 だね。」
そう、明日(12/11)は私の誕生日。確かに四捨五入すれば 40歳 。
某ガテン系アイドルグループのリーダー (フケ顔で頭髪が若干、ヤバ目)と同い年の私。
「アラフォー」といわれてもしかたのない年齢である 。
「で、プレゼントに欲しいものある?」
「・・・難しいなぁ」
確かに欲しいものはある。 新しいケータイ も欲しいし、 UMPC も欲しい。しかしこういうガジェットは価格のこともあるし、 性能とか趣味とかの要素が大きい ので、プレゼントにもらうって感じではない。
他にも欲しいものはある。「HG GN−X Ⅲ」とか「HGティエレン」とか「HG 00ガンダム」とかも欲しいが、まだ組み立てていない 「MGグフ」と「HGターンエー」と「フルアクション エルガイム」が箱済みされている現状 を鑑みると微妙であるし、シラガさんに MSの区別が出来るとは思えない 。 間違えて 「ストライクフリーダム」 とか 「インフィニットジャスティス」 とかを買ってきたら目も当てられない。
「欲しいものないの?」
「いや、ケータイとかUMPCとかガンダムとかカバンとか欲しいものは色々あるけど、なんか違う気がして・・・」
そう、面と向かって聞かれると、却って考えがまとまらない部分もあるのだ。
そんなこんなで二人で悩んでいると、シラガさんが突然、笑顔を浮かべる。
「いいこと、考えた!」
「いいこと?」
私はシラガさんの笑顔を見つめる。その笑顔は妙に 黒い 。
「うん、じゃあ、 『スヌたん』 をあげるよ」
「へ?」
説明する必要がある。 「スヌたん」とはうちにいるスヌーピーのぬいぐるみ である。彼は「くまたん」と並ぶシラガさんのお気に入りのはずだが・・・。
「ちょっと待って、『スヌたん』をあげるって・・・」
「えぇ!?スヌたん、要らない?」
黒い笑顔を浮かべながら立ち上がるシラガさん。ぬいぐるみを置いてある和室まで行き、戻ってくるとその腕の中には当然のように「スヌたん」が抱かれている。
「 『スヌ』、今日からお前はエイザ君のものだからね。かわいがってもらうのよ 」
「ちょっと待て!そんな 物みたいに ホイホイ人にあげたら、『スヌたん』がかわいそうだろ!」
・ ・・実際、 「物」 なのだが動転してわけわかめなことを口走る私。
そのとき、シラガさんの腕の中の「スヌたん」がつぶやいた。
「エイザァ、ボク、要らない子なの?」
・ ・・かくしてエイザ(男性・アラフォー世代)の誕生日プレゼントは「スヌたん」になったのである。
頑張って言い返してみる。
「・・・じゃあ、シラガさんの誕生日にはこの『スヌ』をプレゼントするよ」
「わーい、『スヌたん』くれるんだぁ。ありがとう!」
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*タメ息*
このエイザのノロケっぷりに、クマさんは溜息で済むんだな。<br>俺はギャラクティカマグナムくらい食らわせないと気がすまんぜ・・・
やれやれ…だぜ
コメント、テリマカシ(インドネシア語)。<br>ALL>なんか「サーチライトのつもりでスイッチを入れたら<br> 『原子熱線砲』だった」みたいな罪悪感を感じる・・・
…アレ、ピーナッツネタが続いてくれない。