嫁情報により、立川IKEAのそばの株式会社立飛リアルエステートで、戦後発の飛行機の復元が公開されるというので、付いていきました。
正直言って飛行機はよくわからないんで、適当なこと書くかもしれないのでマニアは読まないでね。
この会社の前身は戦前の立川飛行機株式会社で、戦後はGHQから一切の飛行機製造を禁止されたけど、昭和27年にサンフランシスコ講話条約で緩和されてすぐに(すぐに...?)R-52型軽飛行機という国産1号機が開発された。
今回展示してあるのは、その改良型のR-53。当然ボロッボロだったので、今の会社の有志の手で復元されたものだそうです。
翼は羽布(帆布のように固くなくて麻のような素材)にドゥープという特殊な樹脂をしみ込ませたもの。現在では、貼り方や塗り方を含む製法が失われているので、復元会で実物を見本にしながら、当時の製法を再現したそうな。
胴体も布で造られているから、現在の金属製ボディーでは考えられない工夫もしてある。なんと本体にチャックついてんのよ!
説明員の話では、設計図に書いてあるメンテナンス性を向上させるための正式な仕組みなのだそうだ。今の飛行機のようにフライバイワイヤ(電子制御)では当然なく、自己診断機能などあるはずもなく、方向舵などは全て「ワイヤをひっぱって」物理的に行っていた。だからワイヤをチェックできるかどうかは生死に直結したのでしょう。
他にも色々感心したことが沢山あったのだが、俺はイライラしていた。 戦後とはいえ、歴史的に価値のあるものなんだと思うのだが..... ガキがペタペタ触りまくる っていたので大丈夫かと心配になった。プロペラを遊具のごとくがっちゃがちゃ回し、あげくに扉の金具を壊したのだが、最近の親は悪びれもせず、注意もしねーのな.....
もう一つ。こんなに優れた技術を持っていた会社でも 今は製造業から足を洗っている という事実........メーカーとして連綿と受け継ぐべき技術継承は既に途絶え、不動産管理会社となり、この広大な敷地は佐川?か何かの運送業者に貸しているようだ。斜陽の電機メーカー勤めとしては、身につまされるものがあった。
俺も悩んでいないでとっとと技術もって飛び出ていくべきなのかもしれないな。