さほど渋滞せずに新潟県南魚沼市到着。最初にさっちゃん家に行く。さっちゃんとは...義父の同級生の女の子(当時)なのです。ここで朝飯をたかるのが習慣になっとるようで。
うまいんだこれが!ご飯が進んで3杯おかわりしてしまった。居候は2杯目はそっと出しでしょ!(微違
腹が一杯になったところで、2件地元のお墓参りをこなし、義父の長男S氏のお家に挨拶に。
さっちゃん家でご飯3杯も食ったので、全然お腹減っていなかったのだが、 S氏宅で昼食を出してくれたのでいただく。相変わらずご飯は美味い。 というか南魚沼はどこ行っても米がうまい!
あと、木の芽という苦い山菜があって、さっちゃん家でも出たのだが、 なんとS氏がとってきたモノの方が苦みがなく甘い春の香りさえするのである。お腹いっぱいだったけどバクバク食ってしまって胃の小ささに苦しむ。 S氏曰く、鮮度や生えている場所によって味がかわるのだそうだ。
義父が、深夜の運転疲れで畳で寝ている間、俺は88歳のS氏の話を興味深く聞いていた。S氏の話題の引き出しの多さ、はっきりした口調と理解力で驚く。山菜などは、今でも自分で籠持って山林に分け入って山盛りとってくるそうな。
俺の親父は今年80なんだが、既に受け答えが怪しいぜ。 若い頃はシベリアで抑留され、新潟に帰ってきてからも農作業の傍ら、市議会議員まで勤めた豪傑と....大卒で38年間同じ会社でサラリーマンで働いて、特段の趣味も作らず、身体を動かす仕事でもなく、60歳でぽっとフリーになった親父を比べるのが失礼なのかもしれんが。
自分の身の振り方もちょっと身につまされる。 俺、簡単にボケそうだよね。無趣味だし。何か趣味作らないとな.....
湖畔荘にて起床。前日、別部屋で宴会してる連中がいて うるさくて ヽ(`д´)ノ寝られなかった。なんせ壁が薄いわ、廊下がギシガタ言うわ。そして出てきた朝ご飯がコレ。
\ゆで卵のステーキ/ .....。いやご飯は相変わらず美味いけど、これがメインとかちょっとアレな朝食じゃねえの。卵焼きにしてくれよ。
さっちゃん家で口直し。お茶請けに出された、半解凍の干し柿が死ぬほど美味かった。これは吉祥寺の洒落乙カフェだったら1000円で出せる確信。
ここで、義父の同じく同級生のマスター(とんとん、という喫茶店の)と合流。これから山菜採りに行くそうな。
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あー。どうもこの旅行、単なる里帰りの他に、 「ひょろっこい婿殿にヤマの厳しさを教えねば」 的な何か別の意図があるらしく(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!
とんとんのマスターと車で並走して15分くらいの森へ。普通のスニーカーで入ろうとすると、 マスター:「おめえ、その靴じゃだめだあ」俺:「がびーん」。
というわけで、義父から長靴を借りる。デカイ.....
嫁が野に放った獣のようにずんずん突入していくが、こちらはフラフラ。 うむ、確かにこれはぬかるんでてスニーカーだと即死だったかも。
しかし....マスター:「だめだな、早過ぎる」俺:(´-`).。oO(腐ってやがる・・・・・・)。どうも今年の新潟は例年より雪解けが遅く、まだ芽吹いているはずの山菜がないようです。途中、「ししゅうど」という山菜のレクチャーを受ける。苦くて、なかなか食べないらしいんだが。
あまりに寒いと生えてないということがわかったので、とんとんマスターの案内で別のスポットへいく。ちょっと見ると観光地みたいな開けたところへ来た。
なんだろね.......しかしGoogle Mapsさんでも何にもないところなんだが(笑)地元民しか知らないみたいな。
果たして。清流沿いの土手には「こごみ」が!
シダ類のようですが、灰汁がなくてサラダ感覚で食べられる一品。 色めき立つ一同(大げさ)。義母、足が不自由なのに小川を飛び越えようとするので、慌てて迂回させるなどの措置をとる。
俺もヒートアップしてジップロックいっぱいになるまで採った。 しかし、ここは鯉のぼり祭りか何かやってて、地元民でも山菜など めもくれずに、のんびりする人たちも沢山きてた。なんかのどか.....
採り終えて義父の持ってきたコーヒーなどを飲んで一段落していると...
鯉のぼりにツナとかマジ....まあ多分「なつ」って小学生がいて、その名前が書いてあるだけだと思うんだけどちょっと吹いた。
ほどなくして、内科に行っていたさっちゃんが合流。昼飯をどうするか?という話になったのだが、地元民の提案を押し切って、 八海会館のそばに決める義父。顔が曇るとんとんのマスター達....何があるんだ...
着いたのは八海神社。この社務所がそば屋兼宿泊施設になっているようだ。近くにある八海 山 神社とは別物。
おそばは出てくるまで時間があるので、マスター&義父母「裏へお参りしてきなよ(ニヤニヤ」というので行ってみた。神社の裏手にあったのは...
露骨な.........触ってもらいましたけどね。嫁、こういうのには全く動じないのでつまらない。
社務所に帰ると義父:「子供できた?」俺:「そんなすぐできません!」とかいうやりとりがあったとかないとか。まあ色々あるんでプレッシャーかけないでやってください.........
出てきた蕎麦は、つなぎに海藻をつかったへぎそば。しかし太くてなんかボソボソしてる....お世辞にもうまい!というものではなかった。でも、 義父は「食べやすくなって物足りない」そうだ。昔はどんだけ太かったんや............食べやすいのはそば粉が減って小麦粉のつなぎが増えたのもあるようです。
嫁が帰り際に「昔よりつるつるして食べやすかったですぅ」と言ったら、 店主:「ありがとうございます!」と返しやがって皮肉通じねえ!とプンスカしていたのが印象的でした。とんとんのマスターの顔が曇った理由はこれかーと......まあ俺は美味しく食べましたけどね。
確かに新潟の片田舎は都会にあるような極上スイーツなどはないけど、舌は非常に肥えた人たちの集まりなんだなーという感想で。なんせ採れたての山菜を専用コシヒカリで食べてる人たちですからね。酒は八海山だし。クォリティタカスってやつですよ。