読んでた。
[Web開発者のための]大規模サービス技術入門 ―データ構造、メモリ、OS、DB、サーバ/インフラ (WEB+DB PRESS plusシリーズ)(伊藤 直也/田中 慎司) |
冒頭にも書いてあるけど「Web技術開発者のための」と銘打ちながら...
それらは一切説明がないし、身に付かない。でももっと重要なこと、普通に携帯電話があるような世界、21世紀に産まれてしまった恵まれた子どもたちには、そう簡単には身に付かないことが書いてある。俺が読んだ限り、
ということがしつこく繰り返し書いてある。これは1970年代からコンピュータにかかわって、"はてな"という日本屈指のサービスをたちあげてきた、 おっさん達からの熱いメッセージである と知れ。
まあ、それもそのはず、この本自体が"はてな"の学生インターンシップ の教科書として書かれた原稿を元にしているらしいから、宜なるかな。
まあまあ....そう言うなかれ。俺も読んでてVB Codeあたりの章はまるまる要らないよなーとか思ったりもした。全体的にトピックの「粒度」が上下しすぎており、荒い記事も細かい記事も混じっていて 大変読み辛い のは指摘しておこう。
でも、普通に触りのいい(今でいうとソーシャルゲームか?)ところから入っても、そりゃ上っ面だけだからな...。本文中でいうと 「性能が足りないならサーバを増やせば良い」なんて言ってしまうオパンピー が育つだけだ。イザというときに鼻が利き、問題解決の筋道を立てられる、そんな技術者になりたいと少しでも思うなら、ちょっと読んでおくべき本なんじゃあないかな。そういう意味では Web技術者って限定が最も悪 な本である。コンピュータに少しでも興味があるのなら、誰が読んでもいいんじゃないかな。