ご当地アニメ:本物の町が舞台 地域活性化に一役

 …まさか深夜アニメが一面トップ記事になる日が来るとは…。
 さて、いわゆる聖地巡礼という行為がいつから始まったのだろう、とつらつらと考えてみると、古くは文学作品の舞台となった伊豆やら熱海やらまで遡れるのだろうか。マァこの辺は観光ポイントの一つでそれだけを目的というのは少ないだろう。作品の舞台になった場所を実際に巡るといういわゆる聖地巡礼の始祖は70年代にドラマの舞台となった江ノ電沿線や大林映画での尾道といったあたりではないかと思う。そして、同じ動きがアニメに波及したのは「天地無用!」の岡山周辺、「セーラームーン」の麻布十番などからだろうか。そして「おねティ」の木崎湖が決定打になった。ここでは地元の協力や交流が本格化、さらに地元での関連商品の作成やイベントといった現在の聖地としてのフォーマットが出揃ったと思う。以後「らきすた」の鷲宮、「けいおん!」などが現在まで継続して巡礼者を絶やさずにいる代表であろう。
 さて、ご存じの通りここ数年急激に実在の場所を舞台とするアニメが増えてきた。しかしこうなると聖地も過当競争になってくるんじゃないかな。特に最近は最初から巡礼者が来ることを目当てにしているきらいもあるが、果たしてそういった計算づくの所にどれだけの巡礼者が来てくれるか?とらぬ狸の…とならなければよいが。
 聖地として長くやって行くには一にアニメとしての作品そのものの質、二にリピーターを作り出すだけの、現地が本来持っている魅力だろう。今回新たに聖地に加わった街はどれだけの魅力を醸し出すのであろうか。

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