もっと含蓄に富んだ内容を期待していたが、思いのほか 薄っぺらな感じだ。生き方について村上龍という人が語るわけだが、 図らずも この人が社会から剥離しつつある ことを露呈して しまっている。悪い方の男性的な感じといえばいいんだろうか・・・
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現在まわりに溢れている「趣味」は、必ずその人が属する 共同体の内部にあり、洗練されていて、きわめて完全なものだ。 考え方や生き方をリアルに考え直し、ときには変えてしまう ようなものではない。だから趣味の世界には、自分を脅かすもの がない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。 心を震わせ、精神をエクスバンドするような、失望も歓喜も 興奮もない。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと 危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせ に存在している。 つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない−
同意する部分もあるにせよ・・・ 趣味=仕事な俺はゴミですかそうですか(笑)
ま、アマゾンでは散々な評価ですがエッセイ集だと思えばけっこうおもしろいです。お買い上げは 本屋さんを書店登録して e-honからどうぞ
沸騰都市の特集もおもしろかったが、NHKはこの取材力が肝な気がするなあ。いろいろな不祥事もあったけど、民法が揃いも揃ってスタジオ内で完結するショボイ番組に移行する中、きちんとした取材を元に平易なわかりやすい番組を作るその姿勢は買おう。
で、中身ですがリーマンブラザーズが住宅の・・・モーゲージ債というものに手を出して破綻するまでの顛末ですわ。一言でいえば 貧欲と膨張 の一途。ローン会社買収なども全く理性的な判断が働いていなかった、ということを、内部や外部の人たちの証言から浮き彫りにします。
見た感想は・・・ これはダメだろ(笑) 。事の本質はサブプライムローンや住宅価格の下落そのもの ではなく 、 他国他社他人に隠蔽した膨大なリスクを負わせたこと なんだろ?
そしてそれはまっったく解決していないわけだ。まだ隠れている。
近頃、G20とかでも景気減速が落ち着いただの、緩やかに回復に向かうだの言ってるけど 絶対ないなそれは! まだまだ混乱は続くだろう。
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_ エイザ [「モノ」とか「サービス」とかの「価値」を生み出すことなしに儲けようって発想がそもそも間違っていると思うのだが。 ・・..]
_ 職業。本屋 [いつも当店へのご配慮、まことにありがとうございます。]