デジタル家電では機能とコスト競争力が大事。ゆえに複数の機能を統合した 半導体(SoC=システム・オン・チップ)が主流。単一機能を提供すればよいPC業界と違うので、半導体の巨人であるインテルでさえなかなか参入してこなかったのね(※まあ多機能な割に「うまみ」が少ないから・・・だけどね)。
で、弊社でも某電気会社からSoCを買い付けた。 みんなの良く知ってるデジタルテレビやDVDレコーダーも、このSoCで作られている。市場に製品が何年にも渡って販売されているわけだから、相当優秀なものが来るのだろう・・・と誰もが思っていた。1年半前は皆が楽観視していたのだ。
ところがぎっちょんちょん。来たものは 壮絶なバグだらけ 。 どのくらいヒドイかというと、LANでちょっとした通信をするだけで カーネル内で無限にメモリリークする くらいには酷い。 一応 メディアプロセッサなのにDVD動画(MPEG-PS)が再生初期化すらできない 有様。マニュアルさえも間違っており、 ミドルウェアのソースコードもないので五里霧中。
電気会社の営業に聞いても「動くはずなんですけどね」の一点張り・・・・
再現プログラムをいちいち書いて叩きつけても返答がない・・・・
よくよく聞いてみると 電気会社には該当チップが動作可能な評価ボードが2枚しかなく 、その上で動くミドルウェア(という基本ソフトウェア)を開発する部隊は別の仕事にかかりっきりだった(そりゃそうだ、こんなゴミチップ売ってたらな・・・)。
おまけに先に挙げた既発売の安定している製品全てVer1.0のチップ、俺らのところに来てるのは 誰も使ったことのないVer2.0のチップ ということが判明したのが・・・最終品質確認会の2ヶ月前。
えーと・・・じゃあなんですかい、自社グループでも使ってないα版以下のものを「使えます」って言って俺らに売ったのかよ!!!
で、小一時間どころか丸2週間くらい電気会社の営業にありとあらゆる拷問をかけて問い詰めてわかったことはこういうことだ。
さあ殺すなら殺せ!守秘義務とか知ったことかあああああああああああああ!
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ブリの照り焼き、いいですのぉ。
前職でも似たような話はありましたー。
うちの場合は、自社内で金を回せと言う事で売れていないチップを使ったんですけど、チップの内部でクロック同期の部分と非同期の部分があるし、レジスタの資料もまとまっていないし、聞き取り調査から始まりました。
なんで問題にならなかったかと言うと、「どこのメーカーも採用してくれなかったから」。
あー、好きなものを作ってデバックに追われない部門っていいなーと思いました。
コメント返そうと思いつつ、何を書いても不味いことを言いそうなのでノーコメントで(^^;;;;
あああこの糞会社名晒したい・・・・