プレゼンテーションの技術―相手を感動させてこそ企画は通る(安部 敏行/鵜飼 清/井坂 克二)←プレゼンテーションの技術と言いながら、技術の話は全く書いてない。課題は大量に書いてあるが一つも答えがない(笑)。バブリーな時代の"煙に巻く"プレゼンみたいな悪例集ですな。読む価値はないが...発想法に関してはヒントになるかも。
現場力を鍛える 「強い現場」をつくる7つの条件(遠藤 功)←この本は実に良く書けてる。経営コンサルにありがちなウサンクササを感じないのは、豊富な実例から本質的な分析を導き出しているからかな。「現場」ってのは、某刑事ドラマの「事件は現場で起きてるんだ!」という狭い意味での現場を超えた、プロセスや経営戦略視点も含んでいる非常に広いものです。経営戦略、ブランドってのはコンサル屋のセールストークになり下がってはいけない、企業の実体は現場にあり、戦略と実行(現場)はワンパッケージであると明確に述べられている。
しかし、この本で挙げられている問題発見例のほぼ全てにマッチする会社に勤めているリーマンとしては絶望するしかないわけだが....
という感じで。まったく、トヨタに転職したくなるぜ(元々入れないけどな!)。そういう意味では、特に学生に読んどけとお薦めしたい本でもある。おかしな面接対策本を読むより、この本読んだ方が、企業が欲しい人材像が浮かびあがってくる。