コントロールパネルにつながらなくなって、 障害情報を見てみたら案の定であった。 さくらインターネットは、仮想サーバのコストパフォーマンスでは群を抜いているのだが、 コマンドラインツールがない上に 頻繁に前触れもなく落ちる のは、 仕事では割と勘弁してほしいところ。
必要なコストを支払わず、安く済まそうというのが悪いんだがな!
一方、AWSの方も長く使っているがほとんど障害の経験がない。枯れているっていうこともあるけど、サービス保証(SLA)にもいち早く対応し、返金もしてくれるってのはありがたい。でも....高いんだよねー....EC2。さくらのVPS2G = 1480円/月は、EC2のlarge〜extra largeくらいの性能なのだが、リザーブドインスタンスを活用しても13000円/月を下回ることは難しい。
少しでも安くEC2を借りる方法はないか? が今回の本題。
そこでEC2スポットインスタンスの出番となる。 本来は、ビックデータのバッチ処理や、巨大なシミュレーション計算など、落ちても良いが安くマシンパワーを借りたい用途で 使われるもの、らしい。オークション形式なので、予め設定した最大料金以下になると自動的にインスタンスを起動できる。 逆に言えば、Amazon側で立て込んで来たら、自分のインスタンスがバツンと落とされてしまうわけだ。
まあ怖い.... でも、今回は常設のサーバとして使うけど(笑)
値段を見てみると、オンデマンドの1/2〜1/5くらいで抜群に安いからね。リザーブドみたいに年間の初期費用も必要ないし、用途によってはコストパフォーマンス最強のさくらインターネットも下回るかもしれない、と思えるほど。
ちょっと比較してみよう(1時間当たり)。
- | オンデマンド | スポット(最低) | スポット(95%) |
t1.micro | $0.02 | $0.004 | $0.004 |
m1.small | $0.06 | $0.01 | $0.03 |
m3.xlarge | $0.5 | $0.092 | $0.092 |
c1.medium | $0.24 | $0.028 | $0.1 |
常設サーバとして使うとすると、半日ぶっつづけで落ちてたりすると困るので、今回は1ヶ月くらいの推移をみて、95%くらいは起動してそうな料金を決めてみた(リージョンはus-west-2)。 値段をみるのは簡単で、AWS Consoleの「Spot Requests」⇒「Pricing History」から グラフが見られる。
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いろいろなインスタンス種別を見ていると「立て込み具合」がよくわかる。 隙間で実行されていると思われるマイクロインスタンスは殆ど変わらない反面、 medium以降はけっこう金額が上下していて設定に苦労しそうだ。
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