朝のニュースをみると、道南は利尻より天気が悪かったらしい。利尻はやはり薄曇りだけど、朝っぱらは天使のはしごが拝めました。
起き抜けに
利尻でしか味わえないごくごく一部で有名な乳酸菌飲料ミルピス
をいただく。こんなこともあろうかと彼の人が1Fの売店で調達しておいてくれたのだ!神!神がいた!が、味の方は乳清のソレ。
そして売店が
朝はやってなくて瓶を返せなかった。
アイランドインリシリの朝食は普通。というか...特別おいしくもないのだが、昨日のウニ致死量事件が未だに尾をひいており、あっさりめでむしろ助かる。
さらばアイランドインリシリ。彼の人がきちんと東京みやげを渡したのに、女将や支配人の挨拶もなかったからクソ。もう二度と泊まることはないであろう。
いろいろもやもやしたものを抱えながら、沓形港のおみやげ屋「米田商店」に行ったら、話し込んだ末、冷凍ウニ瓶含めて1万円飛ばしてもうた。ある意味ギャンブルであるな....
お隣の「どんと美咲喜」という店では、本当は「ウニソフト」なる珍妙なアイスが食べられるはずだったが....あいにく未作成。しかし、彼の人はまたまた女主人と仲良くなり乾燥ウニのご相伴に預かる(本来はやってません!念のため)。どうも、試行錯誤して新しい特産物を作ろうとがんばっているようだ。成功するといいね。
車で利尻富士を五合目付近まで上り、さらに徒歩で展望台に至る。
本当はこの展望台、港方面を見るんじゃなくて、逆側に巨大な利尻富士を拝める....はずなのだが、だんだん一寸先は霧状態になってきて全くダメぽ。一応港側のパノラマは撮った。
実は、昨日はあまりに目立たなくてうっかり通り過ぎてしまった。 しかし観光スポットというにはショボいよのう。 結局、俺は最後まで何が人面岩なのかわからなかった(だめじゃん)
利尻プリンがあるというので立ち寄る。入って「ウッ」って思った。
菓子専門ではなくて、雑貨に生鮮食料品もある田舎の商店って感じ。 そういやコンビニが普及する前の田舎には、必ずこの手の商店があったな、という記憶が走馬灯のようによぎる。
プリンのお味は....まー普通においしい(^^;...その他にケーキが沢山あった。四角いエクレアみたいなのはうまそうだったな(今思えば食っておけばよかったかな)まあ、ショーケースの電気が消えててかなり不安を煽ったんで尻込みしちゃったんだよね。
たぶん、洋菓子食べたい島民は、この店にくるんだろうね。
空港まで来て、レンタカーを返して(返す、といっても鍵を置いたまま立ち去るだけ)、あとは札幌行きの飛行機を待つばかり。
小腹がすいたので空港内の喫茶コーナーで、岩のりおむすびなどを食す。これはかなり美味だった。さっそく、彼の人は喫茶コーナーのママと仲良くなり、この岩のりが店の社長が直接穫りにいって加工してるという情報を仕入れる。コミュニケーション能力たけー(^p^)ぜってー真似できない
彼の人が仲良く談笑している間、iPhoneで札幌のお店情報などを調べていると.....
....................................
..............
マジカよ?!(完全硬直)外に飛び出してみると
濃霧で滑走路が見えない....だと?....おにぎり食ってる場合じゃなかった。 バタバタと出発ロビーに降りて振替便がないか探す。丘珠空港へのローカル線が残っているらしいので並ぶ。俺顔面蒼白。
喫茶コーナーのママが心配して降りてきてくれた(店は大丈夫か?) どうもこの丘珠空港←→利尻に就航している小さな飛行機は、真冬の吹雪の時分でも飛ぶらしいので、少し安心する。少し安心さ〜せ〜た〜ところの!
彼の人は「まー仕方ないねー」って言いつつ、またママの所に戻ってコーヒーを注文している。もうこの時点で飛行機を使えないことは決定。しかし、この日の夕方にはTwitterのフォロワーさんと札幌で会う約束をしていたのだ。選択肢は3つ。
という選択肢が浮上したところで、彼の人は間髪いれずに 「ママ〜稚内泊まるとこない〜?」 って、ママの娘がバイトに行っている稚内の民宿を紹介してもらっていた。まあそれが一番現実的だよな。
この空港は基本的に1日2便しか飛ばないので、終ったらとっとと撤収するものらしい。当然タクシーを含むあらゆる交通手段が終る。でもタクシーの運ちゃんがわざわざ2Fまであがってきてくれて声をかけてくれた。これまた間髪入れずに 「おじちゃんの車予約ねー!!」 と.....
なんなん?!この流れるようなコミュニケーション力なんなん?! お.....おそろ頼もしい..... まあトラブル時は人間の本性がでるよね。俺はびくびくしちゃってダメだね。死ぬね。
タクシーで鷺泊港に戻り、そこでフェリーのチケットをとって
どうしても乗りたくなかったフェリーに乗船。
そんなこんなで団体さんが全員フェリーに来てしまったので、とにかく 混む混む。のんびり乗船していた俺らは、床含めて座る場所もなく、 船外に追い出された。寒い!!!情けないことに俺が持ってきた長袖は防風機能がなく、彼の人に上着を借りるという醜態に.......普通逆だろうと.....
船酔いで半分グロッキーだったけど、遠ざかる利尻富士を激写したり、往路復路で行き交うフェリーを激写したりしていた。
利尻の人はみんな素朴で親切でしたね。いろいろ助けられました。 ありがとう。また来ますよー
ヘロヘリになりながら稚内港へ到着。爪先ほどの元気も残っていなかったので、タクシーの運ちゃんに予約してもらったホテルおかべ汐彩亭に行ってもらうように頼む。 「ホテルおかべまでお願いします」 「今はそこお祭りで入れないんだよ近くまででいい?」
本当にお祭りやってた!夏祭りの最終日に当たったようだ(ということは平日にやってたの?) 船で寒々しくなった心が少し回復する。
旅館には夕食がないので、食べていかねばならない。そこで祭りのど真ん中にあった居酒屋に入ってみた。
これが...久々のスマッシュヒットであり。何を食べてもおいしかったな。噂の タコしゃぶは絶品 だったけど、生牡蠣もホッケコロッケもうまかった!夏場の牡蠣が美味いと思ったのは初めてだ。
炭水化物は祭りの屋台で食べようという話しになってて、量は少しセーブしてしまったたけど、この居酒屋、横浜にあったら通うと断言しよう。まあでも海産物が新鮮で美味しいのは稚内だから、だろうなあ。