どうみても和食なのに牛乳ついててびっくりした。ところがこれが ウマイ!! もう一杯!(待て)稚内地元の牛乳らしい。
ばたばたと7時30分には出発。なので、おかべさんの評価は先送りにしたいと思う。温泉もはいれなかったし、今度はゆっくり泊まりたいもんだ。
予定になかったとはいえ、せっかく日本最北端に来たのだから宗谷岬には行きたい。ここでレンタカーにするかバスにするか悩む。稚内駅前まで、カートごろごろして、まずはトヨタレンタカーに向かう(利尻店の好印象が継続していたため)。しかし Webで見たのよりずっと高い(T_T) 夏料金だからか。まあしょうがないよな。あと、身体的に運転に耐えられるかという疑問もあったので、おとなしく観光バス(宗谷観光バスA)にすることにした。変なところでセコいよね俺。
レンタカー屋で既に7時50分だったけど観光バス出るのが8時きっかりでかなり焦る。急げー!!(ゴロゴロ
実は、ホテルおかべさんから見えていた巨大建築物。相当古いらしいが、むしろ未来的でエイリアンシップの船内のようでもあった。
彼の人は当時使われていたSLの車輪を手で軽々と持ち上げていた(嘘)
バスがいきなり民家立ち並ぶ小道に入ったかと思うと、対面通行できなそうな山道をガクガク登って行く。何事が起こったのかもうダメ吐きそう(早)と思っていたら、稚内公園というところについた。
氷雪の門は鎮魂の碑だそうで。ソ連軍の侵略により、多くの人が樺太を追われ、あるいは虐殺され、あるいは追いつめられて自害した。その歴史は今も続いているんだなあ。公園は綺麗だったけど、空の色が...RPGのラスボスが出てきそうな風景で忘れられない。
まあ、俺らは単なる観光客なので記念撮影とかスタンプとか押してましたけどね!!11!!
最北端...ではないが、ここも北=ロシア=ソ連を感じずには いられない場所であった。まあ裏側は青少年博物館とか有名な灯台とかあるのだが。
そして俺はまたやらかした。もうバスの移動時間だというのに 携帯がない!と大騒ぎ。 .....結局鞄の中に入っていたわけだが、彼の人に「こんどやったらバスの全員に何か奢るのよ!」と、こっぴどくしかられるのであった。確かに携帯無くして騒ぐの何回目だ俺....(シュン
次は念願(?)の宗谷岬なのだが...遠い。40分以上は乗ってた気がする。 バスガイドさんが歌唄ったり歴史紹介したりしていた。
しかし俺の目は、はす向かいに座っている一人旅24歳男性に目が行くのであった。旅行しているはずなのだが、この人あんまり楽しくなさそうで気になった。
到達証明書(100円)ももらったけど、限られた時間の中で 最北端のつみれ汁 まで手をつけた事実は、未来永劫語り継がなければならないだろう(知らない間に彼の人が買ってた)
味は....最北端の味がしました(そんなわけあるか!!)
帰りも1時間弱かかったか。バスは便利だし効率的に観光地を回れるけど、本当にせわしなかったな。このまま、出発地点の稚内駅まで戻るのはもったいない気がして、バスガイドさんに言って、稚内副港市場に寄り道。
建物は観光用に建てた存外綺麗な建物。会社のおみやげの昆布せんべいなどを買う。2Fの居酒屋で昼食をとろうと思った瞬間、彼の人が 「肉食いたい」 とおっしゃるので、iPhoneを検索しつつ、少し離れた「うろこ亭」へ向かう。
ここでは宗谷牛ハンバーグが食べられる...はずだったのだが。まず着席する段階で席に案内しない。無愛想な店員。何か嫌な予感はしていたのだが、とりあえず着席する。外の景色を見ながら待つ....
「遅い....」 「じゅーっ」とハンバーグが焼ける音が終ってから、かれこれ15分。その間にバイトが巨大なトレイを持ちながら店を出たり入ったり。あまつさえ 孤独のグルメの洋包丁の店長みたいな無愛想な店長に怒鳴られている始末。 .....どーも大口の配達注文が入って、てんてこまいだったようだ。
だがな、店員がもってきたときに 遅れてすみませんの一言もなし! ってどういうことだい。
やっと来たハンバーグは....とっくに冷えて油が固まってしまっていて、大層まずかった。食べログ風に☆つけるなら1。殺すぞ!!!と思ったけど、言う度胸もなかったのでこうやって誰も読んでいないブログに書いてるわけである。
ついでに、この宗谷牛ハンバーグは 全くうりふたつの冷凍モノが同じ副港市場で売っていた ことを付記しておく(笑)
彼の人がだいぶ不機嫌になってしまったので内心焦る。 副港市場に戻って「稚内牛乳」のソフトクリームなどを買い、精神の安定を取り戻す。
こ、これは....(゜Д゜)ウマー!まったりととろけるコクが(略) 普通にコレだけ食って帰ってれば良かったな。失敗した。
稚内駅に戻って特急サロベツ号を待つ。後は札幌に戻ってホテルで寝るだけだ。日本最北端の駅でなごやかに記念撮影などをしていた。
........そう本当の地獄はこれからだったのに.........
第一のミスは利尻島で飛行機が2度も飛ばなかったトラウマから 列車を選択してしまったこと。 第二のミスは 宗谷本線を都会の電車と同列に考えてこと。
いやもう....揺れて揺れて。都心の電車ではありえない揺れ方するんだよ。多分線路がとても悪い。三半規管の弱い俺はひとたまりもなく。乗車時間が長いのはわかっていたけど、激しい揺れと特急とは名ばかりのシートの悪さは心底この列車を選んだことを後悔したのである。
ケツはとうに二つに割れてしまったので、寝る事もできず、仕方なく外をぼーっと眺めていた。
その時考えていたことは、後悔半分、楽しさ半分であるな。 自分なりに綿密に計画した1年前の北海道旅行と比較して、 どうにもならないイレギュラーとトラブルが多い旅行であったと。 しかし、計画の枠を越えて、あるいは思いもしなかった人に助けられて、彼の人にも助けられて、行くはずのなかったところに行けたのは、それはそれで幸運ではなかっただろうか。いやケツが二つに割れているので幸運もクソもなかったわ!
彼の人は...不機嫌を通り越して...グロッキー気味になっていたので可哀想だった。