サイエンスZERO 緊急SP!STAP細胞の謎に迫れ

 今回の問題が非常によくわかるようにまとめられていた。
 科学の世界では自らの研究の成果があった場合、まず論文としてまとめ、これを雑誌に投稿する。雑誌側は査読を行い掲載の可否を判断、パスすれば掲載される。で、自分の大学時代も「目指せ○○!」(○○にはそれぞれのジャンルにおけるトップの雑誌名が入る)を合い言葉に研究をしていた訳である。で、雑誌に掲載されればそれで終わりかと言えば、そうではなく、その論文に記された手法で世界中の研究者が追試を行うのである。この追試で再現性が確認されて初めて認められる…というのが新規の理論なり発見なりがあった際の科学の世界の手順であり、複数の目で何重にもチェックがされるものでつまりは「結果を捏造して論文こしらえても無駄だよん」ということである。そんな事は研究室に入ったときにいの一番に教わったものなのだが…。
 で、今回はこの再現に誰も成功していないのがまずは大きな問題になっているところである。さてこうなると最大の疑問は「じゃあ共同執筆者の方が受け取って万能性が確認された細胞は一体何だったの」というところである。考えられるのは(1)STAP細胞はできていた。ただし、論文に記載された手法が本来の作成方法ではなく偶然にできたものである(2)実はES細胞だった、といったところか。個人的には(1)を期待したいところだが…。
 ところで、今回やたら論文コピペが話題になっているが、引用とコピペをごっちゃにしている人が多いんじゃないか?「論文はより多く引用されてこそ価値が出る」ってのも教わったもんだ。勿論今回のように引用元を明記していないのは論外ではあるのは言うまでもない。
 懸念するのは今回の件で本当に成果を上げた研究に関する論文の投稿を萎縮するとかそういった事態が起きないかというところである。捏造がこれまた論外なのは間違いないが 

県内鉄道二題

 相模鉄道特急導入(pdf)以前から予告されていた相鉄特急がこの4月改正でいよいよ登場するそうだ。相鉄は県央方面へ行くときには全線乗り通すことが多いのだが二俣川から先が各停になり結構かったるかったので、これは歓迎できる話である。ただいずみの線系統の特急はかつての京王橋本特急の二の舞になりそうな雰囲気が。江ノ島線沿線から横浜への流れを作るのが役目のひとつのようにも思われるので、それがうまくいくか。
 ちなみに世間じゃこれで瀬谷の待避設備が使用されると噂されたりしているが、ダイヤパターンや運転時分からいくと横浜発で
 00特海 02普湘 10快海 11普湘 15特湘 20快海 22普海
といった感じで普通と海老名行き優等が二俣川で接続、普通海老名行きの後に始発普通湘南台行き、特急湘南台行きは星川で普通追い越し、いずみ野で二俣川始発の普通に接続、といった程度の単純パターンのように見えるのだが。
 さて、相鉄となれば来るべきJR.東急乗り入れ時にどうなるかが興味を引くところである。相鉄としてのメリットを出すには線内普通で乗り入れ先は優等、となることが想定されるのだが、東横線方面は祐天寺の通過線設置など優等乗り入れの準備が進んでいると見ていいが、気になるのは目黒線側である。とにかくこちら、急行でも遅い。例えば日比谷から小杉までの移動でも直通急行より日比谷線で中目黒に出た方が早いときもあるぐらいである。ここは特急でも設定したいところだが待避設備が足りない。奥沢にでも何とか待避線を設けられないかと妄想してみたりする。 市営地下鉄ブルーラインに「急行」来年7月導入いよいよ運転開始時期も明らかになってきた。これから急行運転用の設備を整備するそうなので既に停車駅やダイヤパターンなども決定されているのではないかと思われる。ご存じの通り横浜市は市域が広く、特に港北ニュータウンと市中心部は地下鉄(あるいは横浜線か)ぐらいしか直結している交通機関がない。東急多摩田園都市の域内も含めて東京志向が強いところであり、ここに急行列車を設定して市中心部との繋がりを強めるのは意義のあることと思われる。

劇場版 TIGER & BUNNY -The Rising-

 るぅ嬢に引きつられてやって来たのである。
 さて、いざ入場というときにかなり手間取った。どうやらそれぞれの映画でノベリティを配っているようで人これをけいおん!商法と言うかどうかは定かではない。
 まずは予告編の上映…私の記憶する限り、スパイダーマン以外全部アニメ映画のそれだったような。どうでもいいがもち蔵主役っぽいたまこマーケットの映画に需要があるのか心配になる。
 さてさて本編であるが、ストーリーはTV番の続編、活劇として十分に楽しめるものであった。タイバニにはまった人(主に腐な方々)は抑えておくべきでしょう。ちなみに本編の前に作品解説のフィルムが入るのだが、これがまた週替わりのようで、こりゃまたヲタを毎週劇場に通わせようというこすからい戦術というか何というか。
 上映が終わって場内が明るくなると、
「客層が偏っているような…」
 いやまぁ他のシアターでアイマスやってるから映画館全体ではバランスが取れているんじゃないかな、しかしさらに薄桜鬼やっていたからなぁ。

COSMOS

 我々の世代以上の科学好きならば間違いなく見ていたであろう、COSMOSの続編が放送されるそうだ。
 前作でホストであるカール=セーガン博士と共に想像の宇宙船で旅した世界、それは我々の頭の上、目の前、足下に確かに存在するものなのだが実に不思議で好奇心を刺激されるものであった。
 宇宙全体の構造や次元の話、相対性理論がもたらす現象、地球外生命の可能性など、自分の持つ宇宙に関する様々な知識の多くは、セーガン博士に教わったものと言って過言ではない。
 あれから実に32年という時間が経過した。この間の宇宙に対する理解の広がりや理論の進展といったらまさに目を見張るものがある。パッと挙げていってもダークマター、ダークエネルギーの存在、膨張が加速している事実、インフレーション理論、ヒッグス粒子の発見、さらには超弦理論…。
 今回のCOSMOSではこういった話題を取り上げてくれるのか、どのように見せてくれるのか、はたまた前作の焼き直しで終わってしまうのか、再び想像の宇宙船で旅に出てみることしよう。

今月もいろいろ届いた

百姓貴族 3
 待望の第3巻。相変わらず農家は豪快である。

マホロミ 時空建築幻視譚 2
 地元建築マンガ(?)の2巻。2月に3巻発売。
 しかし実際にモデルになった建物ってのはあるのかのぅ。近所にそんなしゃれた建物はないがひょっとしたら見落としているのかマァフィクションだしそこまで気にかけるもんでないか


国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!
 何故この国は独立国家なのか。逆にこの地方はなぜこの国なのか。この国はどうやって国家として成り立っているのか。そういった世界の不思議な国家や地域を紹介。今話題のクリミア地方の成り立ちも掲載されていてニュースの意味がよくわかる(?)

すばらしき特殊特許の世界
 まさか続編が出るとは思わなかった(笑)。今回も意外な人が持っている特許など話題性満載。

機関車表 フル・コンプリート版DVDブック
 数年前にRailMagazine通巻300号記念で付録として付いてきましたが、ここにその後のデータ、さらには貴重な写真も収録した完全版として登場。今後の車両研究における基礎データとして重要な存在になると思われる。
 ただし、今回もデータ系式はPDFのみであり、いわゆる車歴表のような表を作成するにはデータ加工にそれなりの技術が必要になる。…幸い記載データのフォーマットが整っていることからデータ編集はそこまで難しくはないと思われるので、編集の方でやって貰いたかったと考える。

鉄道会社の経営 ローカル線からエキナカまで
 最後の最後の章で本来この本で深く語って貰いたいネタが出てきた。今後の鉄道業での本業から収益を上げる仕組みを語って貰いたかった。

鉄道計画は変わる。路線の「変転」が時代を語る
 千葉ニュータウンの流転や新玉川線が当初銀座線との乗り入れを画策していたといった話は割と知られているが、他にも港北ニュータウンの路線などについても紹介。
死なないやつら 極限から考える「生命とは何か」
 高温や真空など極限状態でも生き残れる生物を紹介していく…を目的としていたのだが最後は「生物とは何か」というテーマに踏み込んでいくのであった。