LVMってのは論理ボリュームマネージャーってやつ。OSが扱う複数台の物理的なディスクあるいは複数のパーティションを まとめて1つのボリュームグループとして管理し、その中で仮想的なディスク〜論理ボリューム〜を作ることができる。 NTFSでいうとダイナミックディスクか。
これは元々オープンシステム(電気冷蔵庫クラス)から来た技術でLinuxオリジナルじゃない。 確か1990年代には既にあったと思う。IBM AIXとかのOSF準拠OSにしか搭載されてなかったけど...。 まあその頃は 個人が4GBを越えるメモリや3TBを越えるHDD容量を扱う時代がこんな早くくるとは 夢にも思わなかった訳ですが ...時代の進歩は恐ろしい...年寄りの戯言だけどネ!!
でも、俺にとって今まさにLVMが必要になった...というのが昨日までのお話。
まず生ディスクに タイプ:8eのパーティションを切る。 ディスクはウエスタンデジタルのWD10EADSが2個。/dev/sdbと/dev/sdcとして認識している。
# fdisk /dev/sdb Command (m for help): p Disk /dev/sdb: 1000.2 GB, 1000204886016 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 121601 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Disk identifier: 0x00000000 Device Boot Start End Blocks Id System /dev/sdb1 1 121601 976760001 8e Linux LVM
もういっちょ。
# fdisk /dev/sdc Command (m for help): p Device Boot Start End Blocks Id System /dev/sdc1 1 121601 976760001 8e Linux LVM
こんな感じ。
pvcreateコマンドで 物理ボリュームを作成する。 あとからディスクを増設したときもこの作業は必ず行う必要がある。
# pvcreate /dev/sdb1 # pvcreate /dev/sdc1
確認はpvdisplayコマンド。
# pvdisplay --- Physical volume --- PV Name /dev/sdb1 VG Name stream PV Size 931.51 GB / not usable 3.19 MB Allocatable yes PE Size (KByte) 4096 Total PE 238466 Free PE 238466 Allocated PE 0 PV UUID TTxwAg-ZIue-CHdM-5xh8-Sq8J-nFYd-xZhsvg
--- Physical volume --- PV Name /dev/sdc1 VG Name stream PV Size 931.51 GB / not usable 3.19 MB Allocatable yes PE Size (KByte) 4096 Total PE 238466 Free PE 238466 Allocated PE 0 PV UUID rtIcbO-2Acx-SEa1-jN2J-F1OB-vity-zzjMTb
vgcreateコマンドを使う。複数のPVを 1つのボリュームグループにまとめる作業。 名前は stream にしよう。別にmainでもvolでも何でもいいが。
# vgcreate stream /dev/sdb1 /dev/sdc1 Volume group "stream" successfully created
ちなみに追加はvgextendコマンドらしい。今回は使ってないが。
lvcreateコマンドを使う。 ボリュームグループの中で「いわゆる仮想ディスク」を確保する作業。 名前はmpegtsにしよう。めいいっぱい作成したいのでPV Sizeで出てきた数値の2倍を入力するが うまくいかない(笑)。多分GB単位の指定だと割り切れない部分があるのだと思うのだが。
# lvcreate -L 1860G -n mpegts stream Logical volume "mpegts" created
確認はvgdisplayコマンド。
--- Volume group --- VG Name stream System ID Format lvm2 Metadata Areas 2 Metadata Sequence No 1 VG Access read/write VG Status resizable MAX LV 0 Cur LV 0 Open LV 0 Max PV 0 Cur PV 2 Act PV 2 VG Size 1.82 TB PE Size 4.00 MB Total PE 476932 Alloc PE / Size 476160 / 1.82 TB Free PE / Size 772 / 3.02 GB VG UUID u0133z-eIkc-Sx2R-OeT2-bctH-sJjV-IzAS0S
FreePEが3.02GBだからちょっと損をしてる感じかな... ちょっとじゃないよな(汗;) まあディスクを増設したときにでもこの領域は使うことにしよう。ディスクサイズを 自由に後から変更できるのが論理ボリュームの良いところなのだから。
上の例だと デバイス名は/dev/stream/mpegts となるようだ。 ext4を使いたいのだが...mke2fsでいいんじゃろか?実はよくわかってない。
# mke2fs -j /dev/stream/mpegts (※たぶんext3のジャーナルが作られる) (処理中) # mkdir /mnt/ts # mount -t ext4 /dev/stream/mpegts /mnt/ts (※それをext4としてマウント) # df Filesystem 1K-blocks Used Available Use% Mounted on /dev/sda1 469730532 3869784 441999004 1% / tmpfs 1901716 0 1901716 0% /lib/init/rw udev 10240 96 10144 1% /dev tmpfs 1901716 0 1901716 0% /dev/shm /dev/mapper/stream-mpegts 1919749112 200160 1822031384 1% /mnt/ts
空領域1.8TBのマウントポイント完成。
性能とかはこれから測りますん....
エンスーゲーマー向けに作ったのかな、というギミックがある。 昔から一部のマザーボードにはPOST(起動チェック)用のLEDが 付いている。LED2,3個の場合もあるし、7セグLEDの場合もある。
HA08 COMBOはどうも正常起動した後はエラーコードではなく CPU温度を表示してくれるらしい のだ。数字の動きがBIOSのそれと似たような値でゆらゆらする(BIOS入ってるときは固定数値だけどね)。 側面アクリル板ケースと相性いい かもしれない。馬の透かしもお洒落だし。
あと マザーボード上にリセットSW,電源SW,スピーカーがハンダ付け されてるのが何気に便利。いわゆる まな板 ・・・カードを頻繁に差し替えるとか実験とかで、きちんとしたPCケースに入れない用途でも、電源さえつなげればブートできるというのは素晴らしいと思う。
BIOSもメモリやOCのセッティングは細かく、周辺機器のON/OFFも非常に細かい。典型的なAMI BIOSなのだがFOXCONNのそっけないビジネスモデル向けマザーのBIOSとは一線を画す。
なかなかいい買い物をしたと思いました。もう1枚欲しいな・・・
これからマザーボード上のケース内端子に接続しますが・・・
技術難易度は比較的低いワンセグ野郎ではあるが、やはり工作的には困難を伴う。USBメモリ8本でしょ?と思っても、それの引き回しは並大抵ではない。以前から再三言ってるけど、USBハブは受信状態が非常に不安定なので、よほどGNDをきちんととったり、あるいは最初から強電界地域に住んでないと実用にはならないのだ。で、こういう工夫が必要になるのである。
テスト