野村証券(笑)。 【iiPhone,私はこう見る】 ケータイは既にオープン,大騒ぎする必要なし、だそうで...。
この程度の分析しかできなくても、 「金融経済研究所 企業調査部 情報通信産業調査室長」になれる野村証券は、 本当に良い会社のようですね...。野村で金融商品買ってるような人はいますぐ解約したほうがいい(笑)。 この会社はマジだめだ(笑)。
別に技術に明るくなくてもいいんだよ....ただ差別化ポイントによって「どのような展望が開けるのか」 「どのように企業利益が上がるのか」が分析できない人、つまりビジネスモデル分析ができないアナリストなんて 100%存在価値ないでしょマジで。
iPhoneの真に恐ろしい部分は、断じてタッチパネルでもマルチタッチ技術でもない。 Apple Notification Service である。クラウドまたはサーバサイドの情報が 更新されたことを半リアルタイムに通知する、言ってみればそれだけの技術だ。 一般ユーザから見えれば「それショートメールじゃん」と思うかもしれない。実際その通り。 しかし、これこそ日本流の携帯ビジネスモデルを根底から覆す画期的な差別化ポイントなのね。
従来の携帯は「パケットを解釈する」部分は全て携帯キャリアが決めていた。 実際、端末と基地局間でやりとりされている制御パケットには、端末の存在確認や留守電の 不在通知など複数用途に使われている。つまり、メールがくると自動受信できるようになっているのは、
という「ルール」が決まっていたから。さて、ここを乗っ取れるとしたらどうだろうか。
でもいいわけでしょう。むろん再定義できるのだから、メーラーじゃなくてブラウザが起動しようが ゲームが起動しようが全く構わないわけだ。さらに言えば、MobileMeがやっているのと同じように ユーザには気づかれずに各端末内部のデータベースを粛々と更新することだってできる。 最新の商品・障害情報をセールスマンに配布したい企業にはまさにうってつけのサービスである。
これがまさにANSが実現する部分。
つまり...やろうと思えば ドコモのiModeサービスと全く同等のサービスを他社が作れる わけだ。 その場合、携帯キャリアは単なる土管に成り果て〜コンテンツを含めたワンストップ囲い込み戦略が 一切通用しなくなることを意味する。
要するに「金融経済研究所 企業調査部 情報通信産業調査室長」は、Appleのビジネスモデルではなくドコモの ビジネスモデルさえ全く分析できていないということだ。で、
- 今回,選に漏れたNTTドコモは何が問題だったのか。 なぜ今回駄目だったか,理由が分からない。NTTドコモは, 「グーグルのAndroidを搭載する端末ではiモード対応でなくともいい」と 言っているのだから,iPhoneをカスタマイズできないとしても問題があるとは考えにくい。
とか書いちゃう。恥ずかしげもなくね...。仮にもプロかよ。
一方で、ソフトバンクがこの条件を飲んだのは ヤフージャパンを持ってるから だろう。 Googleとの鍔迫合いはあるにせよ、世界に通用するポータルであるYahooに影響力を持ち、そちらで コンテンツ収益をあげることができる。今でもPCから入ってもモバイルから入っても同じものだしね。 「携帯鎖国」によってiModeというプアなコンテンツで利益をあげてきたドコモとは根本から違うのだから。
実際、これが携帯キャリアにとって商売的にプラスになるかマイナスになるかは未知だよね。 儲かるのはアップルばかりなり...という可能性はかなり高い。
また、利用者がこの無限の可能性に気付くかもわからないし。 どんな酷い宗教だって洗脳されてる信者は幸せかもしれないんだから。
ただ、有る意味ドコモより激しいコンテンツ囲い込み戦略をとっているauの純増が、今年になって相当 鈍化しているところからみても、携帯鎖国崩壊は時間の問題と考えます。