iPod touchと違ってiPhoneにはマイクがついている。 「なにを当たり前のことを」そう思われるかもしれない。
一般の携帯電話にもマイクはついている。しかし、それは通話用であって、ユーザアプリが勝手に録音したりストリーミングすることは禁じられていた。 なぜなら、それが自由にできてしまうと、Skype等のVOIPソフトウェアの 出現によって、キャリアの収益モデルが崩れてしまうからだ。
ところが、iPhoneの場合はきちんとAPIが用意されており、SDKでも 公式にサポートされていた。なので、iPhone発売当初からマイクを使った ボイスレコーダ等のアプリは沢山公開されていたのだ。
実はこれだけでもすごいこと だと思う。
その中で最も特徴的なのは米Melodisの midomiだろう。 これは元々PC向けでも行われていた、歌やハミングで音楽を検索し、仲間うちで緩やかなコミュニケーションをとろう、というボイスコミュニケーションSNSだ。
このiPhone版クライアントがかなりの完成度でApp Storeに用意されていた。
英語版のクライアントだが使い方は簡単。画面をタップして歌うだけだ。
ほら検索された(爆笑)
この間わずか15秒!歌い始めから15秒である。実質的な検索時間は5秒もないだろう。
元がSNSだけあって、同じように下手な(失礼)他人の録音の、しかもサビレベルでシンクロした部分を聞くことができる。さらに、youtube検索やiTunesで同名の楽曲を買うこともできるようだ(俺の場合押せた試しがないので、この部分は有料サービスなのかもしれない)。
もちろん、3G高速回線と、SNSという巨大なナレッジベースの支援があるから できること。でも実際に使ってみると、 手元の小さな機械が音楽を理解 してくれているような不思議な感じがする。なんともSFチック。
あ、リストの検索結果、うまく歌えば同じ曲が沢山並びます。 「おくせんまん!」とかでもかなりひっかかる。要するに俺が 激しい音痴だということだが(爆笑)
ちなみに、このアプリも無料。すごいぞiPhone、すごいぞmidomi。