2011-09-04(Sun)
_ たまにはアカデミックな雰囲気に触れたい
昨年はJAXAの一般公開に行ったりしましたが、今年はまだどこにも行っていないな…と思っていたところで、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の一般公開があるというネタにネットでぶつかったので、ちと行ってみる事にした。秋葉原からつくばエクスプレスに乗って終点つくばへ。これでTX完乗~(笑)
何があるって粒子加速器があるのだから構内はただっ広い。各施設へはバスで移動するかひたすら歩く。
さて、本日の目当ては様々な施設の現物を見るというのもあるが、普段だとなかなか直接には話を聞くことのできない最前線の研究者の方々の講演に参加してみるのをメインにしてみた。
いくつかお題のあった中から次の3つをチョイス。
暗黒物質を探せ/野尻美穂子氏
宇宙にある質量の多くは未だ発見されていないダークマターである、というのは多くの人が知るところ。ではなぜ発見できないのか、というと、質量はあれど電荷を持たないから我々の身近にある物質とは干渉しない(素通りしてしまう)、直接観測もできないということらしい。なにかでダークマターの正体としてニュートリノが有力みたいな話を聞いたが、どうやらまた別の存在らしい。 宇宙のはじまりを見る/羽澄昌史氏
ビッグバン以前の宇宙を直接観測してしまおうという非常に野心的な話。
はやぶさが持ち帰った砂からわかる小惑星の歴史/中村智樹氏
先日サイエンス誌でも特集が組まれた、はやぶさの成果の一端について。
(関係ないけど、学生時代に教授が「いつかはNatureやScienceに掲載されるような論文を作り上げるのが研究室の目標」って話していたなぁ。いずこの大学もそうかも知れないが、自分の研究室が世界的な発見をするかも知れないって考えると面白いものだなと思ってしまう)
講演してくれたのは「はやぶさ」のカプセルを直接開けて、中の微粒子を分析した中村教授。
「余りに最新すぎる成果の発表なので撮影お断り」だったのですが、分析結果から「イトカワは前段階の小惑星が別のと衝突し、その破片が再び集まったもの」「イトカワができたのは数千万年前ぐらいではないか」と推測されるそうだ。で、あのほんのわずかの粒子を分析できたのがKEKにあるX線回折装置なんだそうだ、凄いもんだ(あのごく微量に見えるサンプルでも、分析かけるにゃ充分過ぎるぐらいの大きさの粒子なんだそうだ。私が学生時代に使った機械とは物が違うと言うことですな)。そして、はやぶさ2ではアミノ酸の解析を狙うのだそうだ。
かように偉い先生から世界的研究成果を直接聴くなんて二度とないかと思って、思わず質問をしてみたり。丁寧にお答えいただいて恐縮の限り。
一応展示の方にはやぶさ微粒子分析プロジェクトもありました。講演で使われたデータもでていました。ネットにも載ってます。
_ 他の展示
KEKは放射線測定もやっており、今年は大活躍(いやまぁ喜ばしいことではないんだけど)。もうちっと詳しい話を聞いてくればよかったな。こちら、日本初のHPを発信したパソコンなんだそうな。
他にも興味深い展示が多かったのだが、一つ気になったことが。説明をしていただいた研究員の一部の方で、ちと説明がわかりずらい方がいた。マァ年に一度の事だし、初対面の相手がどの程度の知識や理解力を持っているか、自分の伝えたい事と相手の知りたい事との距離感というか、その辺を掴むのは難しいとは思う。しかし今程科学者と一般人とのコミュニケーションが求められている時代もないと思う。科学者とてプレゼンテーション能力を身につけることは必ずプラスになると思う。
(前にも書いたかも知れないけれど、人に説明するときに「エー」「アノー」といった言葉を出来る限り言わないようにするだけでも、聴く方にとってはかなり聞き取りやすくなるものである)
_ 加速器
さて、せっかく筑波まで来たんだ、加速機の実物を見て行かねば。こちら地上建物の一部。ここからエレベーターで下っていくと…
加速器キターーーッ !!直径約1km、一周約3kmのラインが並んでいるぞ。
打ち出された粒子が右からやってきて合流するところ。
なかなかに驚きと感激が味わえるものですな。
_ しかし一日見学したぐらいでは
素粒子について全てを理解するのは難しい。仕方ない、カソクキッズでも読んで勉強するか(笑)
トレカもあるでよ(笑)。
しかし、現地では子供たちがお互いのカードを交換していたがさすがにその仲間に加わる事は出来なかった。
_ 最近ゲーム内容がひどい
キャッチャー里崎の離脱が大きいのだろうが、ここまでたとえ負けてもゲーム内容的には見るべきものがあったマリーンズ、しかしここ一週間ぐらいは相変わらずのタイムリー欠乏症に加えお粗末なエラーが多い。何というか緊張の糸が切れてしまったのではないかと思える。
シーズンも終盤に来たとはいえまだまだゲーム数もある、連休で来場者の数も多く見込めるところ、ここはまず勝率5割を目指して奮起してもらいたい。